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落ち度がなくてもネット炎上した場合の対処法

火の無い所に煙は立たない、とはいいますが、ネット炎上においては反社会的な行動を自慢する等の分かりやすい「火」もあります。一方で、中にはほんの小さな「火種」だけでネット炎上に繋がってしまう場合もあります。

今回はそんな予想しにくい小さな火種から、ネット炎上になった事例をご紹介します。

今年の2月19日に東京をはじめ全国の11都道府県で第106回看護師国家試験が行われました。この試験直後からSNSを中心に試験を受けた受験生から、嘆きや不満が相次いで投稿されました。

内容は「めっちゃ難しかった」や「あんなの勉強してても取れないよ」というもの。例年と出題傾向が変わり、マイナーな疾患からの問題や法律の知識が求められる問題、また長文問題も増えたことにより全体的に難易度が上がっていたためです。

中には、看護師が不足している現状で試験を難しくすることに対する批判や、さらには試験を所管する厚労省に対する「くたばれ厚労省」といった攻撃的な書き込みもみられるなど、厚労省に向けた意見でネット炎上する事態になってしまいました。

炎上の消火に効果的なもの

厚労省の試験免許室はこの事態に対してネットニュースの取材に、今回の試験問題については「特段、難易度を上げる行為はしていません」と答えています。

厚労省内では来年の第107回から出題基準を改定すべきという報告が出ており、試験前の1月に厚労省が告知していた受験の心得には「長い状況文を出す」と発表していたそうです。

つまり、出題傾向が変わったことは主催者側のミスや落ち度があった訳ではありません。また、看護師試験は毎年6万人程度が受験しており、その9割が合格している合格率の高い試験の為、現在の看護師不足の状況を考慮すると今年の合格基準点は下がるのではないかともみられています。

にもかかわらず、なぜこのように炎上するほどの事態になってしまったのでしょうか。

SNSでの発言には内容をチェックする機能も無く、攻撃的な発言を事前に制御するシステムもありません。ちょっとしたことで情報は瞬時に拡散されるので、感情的な情報ほど広がりやすい側面があります。今回のように主催者側にミスや落ち度がない場合でも、感情的な情報の波によってネット炎上に発展してしまうのです。

こうなると、事前に炎上の火を消すのは残念ながら不可能といえます。今回もネットの書き込みも「前々回から難しくなった」や「今回は20年に一度の難しさだ」といった感情的なものが多く入り乱れていました。

そうした場合の、一番の効果的な対処法は「正当な理由をできる限り早急に公開する」となります。

炎上騒ぎの最初は感情的な書き込みからはじまりますが、次に冷静な第三者の立場の書き込みがはじまります。もし、正当な理由があれば、主催者側を支持する書き込みが増えていき、その数は増えるとやがて炎上は終息します。

正当な理由を公開するタイミングが早ければ早いほど消火も早くなります。まるで本当の火災時と同じです。慌てず、あせらず、行動は素早く、を心掛けるようにすることです。

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