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お知らせ

福島県の風評被害について/評判はマネジメントせよ(8)

先週23日は二十四節気の一つで暑さが和らぐとされる「処暑」でした。

厳しい暑さがゆるみ、朝晩は涼しく・・・気候が暦通りになるのはいつのことやら。

もうすぐ、まずは朝夕がだんだん涼しくなる、はずです。頑張っていきましょう!

さて、世間ではコンビニや弁当屋、ハンバーガーチェーンにピザ屋などでアルバイト店員の悪ふざけな画像がツイッターに投稿されて問題になっています。

ステーキレストランでは、問題を起こしたお店を閉店することを発表し、すでに解雇したこのアルバイト店員に対して、損害賠償を請求することも検討にいれているとか。

ネットでは悪ふざけのアルバイト店員の実名、学校、中には彼女までさらされてお祭り騒ぎです。

悪ふざけは読者の皆さんはどうかはわかりませんが、私も子供の頃にはたくさんしたわけで・・・しかし、私の時代と今は「行った行為」の拡散速度も範囲も桁違い。

悪ふざけした彼ら、彼女らは就活、大丈夫かなあ・・・と他人事ながら心配です。

もし、あなたが悪ふざけが好きなら、正確には他人が行っている悪ふざけを見るのが好きなら、こちらがおすすめです。

世界の軍人達の悪ふざけ画像
ck.blogmag.livedoor.com/ck/2013002301fc3135bb18daaf36/
もうスケールが違います!

軍隊は罰せられないのかしら!?それとも悪ふざけもこの規模なら許される?

「評判はマネジメントせよ」を読む(8)

2011年末に発売されたダニエル・ディアマイアー著

「評判」はマネジメントせよ
www.amazon.co.jp/dp/4484111195

著者のディアマイアー氏は、本書の前半部分で企業の評判に関わる問題を事後的に取り上げ、後半部分ではより具体的な評判管理の準備と予知に言及しています。

企業において、会社の評判に大きな影響をもたらす人事部、営業部や開発部などの各部門の責任者は彼らが生じうる影響を意識しているか?とディアマイアー氏は問います。

彼らは会社の評判の守り手として行動しているかとも。

たいていは、自分の狭い専門能力とインセンティブに終始しているだけではないかと。

評判管理の成功の鍵は「組織内のすべての意識決定者が会社の評判の守り手を自任する」ことですが、現況、会社の評判の保護と拡充はほぼ掛け声倒れになっています。

私達が現在相談を受けるのも、ほぼ事後的な問題、問題発生後の処理の相談です。

問題が発生すれば処理されなければなりません。しかし、大事なのは「問題発生→処理」を繰り返すことではなく、そもそもの評判に関わる問題を可能な限り発生させないようにすること。

ディアマイアー氏は本書で

リスク = 発生確率 X 影響度

という評判リスク管理の公式を描き、発生確率は「予防」することで、影響度は「準備」することでリスクを低く抑えることができると述べています。

すべてのリスクを予防することはできませんが、問題が発生した時の「影響度」を弱めることはできる。

先見行動型の評判管理が我が国で当たり前に定着するのはもう少し時間を待たないといけないのが現状ですが、すでにその試みを私達は始めています。

少なくとも、ご自身の会社の「現在の状況」「評価」「緩和策」この3つのうち、「現在の状況」「評価」この2つは、できるだけ早くご自身で書き出してみましょう。

最後の「緩和策」が思い浮かばない場合は、ぜひ私達にご相談ください。

また、「現在の状況」についても、新たな視点で指摘及び分析を行っています。

今週のテーマ 「福島県の風評被害について」

 

前回ここで「原発に対して私達が日々感じている印象はどうでしょうか?」と書きました。

また、「私自身が感じている印象は世界保健機関や国連科学委員会が報告しているのとは真逆の印象です」とも書きました。

それは、個人の見解ですが、いずれにせよ福島県の方々がいま、その努力に見合う信用を勝ち得ているか?というと、NOと言わざるを得ないでしょう。

福島県では、現在お米の「全量全袋検査」を行っています。

福島県水田畑作課「全量全袋検査体制ができるまで」
tinyurl.com/mogusb5

福島県の発表では、

福島県の24年産米は、

「基準値を超える米は絶対に流通させない」「消費者が安心できる米の出荷体制を整えて理解を得ていく」

ことをめざし、徹底した検査に取り組むこととしました。

そこで、福島県では、田植え前の段階で「除染や放射性物質吸収抑制対策」を実施し、収穫後はすべての県内産米を検査し、放射性セシウム基準値を超える米を流通させない「全量全袋検査」に取り組みました。

「当然だろ」とお思いかもしれませんが、この「全量全袋検査」にかかるコストや時間、人手は甚大なものでしょう。

だとしても、「当然でしょう」と思うかもしれません。

でも、仮に「全量全袋検査」するのが当然と考えたとして、福島県の「消費者が安心できる米の出荷体制を整えて理解を得ていく」という熱く切な願いや思いは消費者に届いているのだろうか。私はまったく届いていないと感じています。

なぜこのようなことが起きているかと言えば、「正しい情報が届かないことへの恐れ」が背景にあるのではないでしょうか。

基準値そのものを、いとも簡単に変更する「政府」への不信感、「騙されているのかもしれない」という恐怖感。

分からないもの→怖い→排除したい、と感じるのは、人としてごく自然な流れです。

だからこそ、風評による被害を生み出さないためには、根も葉もない誹謗中傷については、正しい対応をすること、そして、正しい情報を提供して行くことが重要だと考えています。

事実として、マスコミを含むネット上でのさまざまな情報は、地に足をつけた「全量全袋検査」の労苦を、苦もなく吹き飛ばしてしまう。

多くの方が記憶されていることと思いますが、「狂牛病」の事件も然りです。

2001年9月に発覚したBSEにより、厚生労働省は国内で感染牛が確認された直後から、出荷前のすべての国産牛の牛海綿状脳症(BSE)をチェックする全頭検査を実施しました。

検査は、2001年10月からつい最近まで、約12年近く続いてきました。それらのうち、本当に必要だったのは、果たしてどれぐらいだったでしょうか。

また、米国産牛肉に対する信用は、果たしてどれほど回復したのでしょうか?疑問に感じざるを得ません。

一度信用を失えば、正しい情報も正しいと認識されるようになるには、多大な時間と労力がかかります。殊に、ネット上の情報は、情報の正しさを確認されることなく、この先ずっと残ってしまうのです。

福島県の方が言うように

「基準値を超える米は絶対に流通させない」「消費者が安心できる米の出荷体制を整えて理解を得ていく」

という姿勢が消費者から求められており、福島県はそれに応えようとしています。

消費者にも福島県にも異論はありません。

問題は、先に書いたとおり、そうした検査を通過しても、なお消費者に買ってもらえないというところ。

情報の正否が不明な段階では排除という選択ししかありませんが、正しいという前提で言えば、今度は私たち自身の情報に対する捉え方にも発展します。

掲示板などでも「その情報をどう受け止めるか?」という議論もなされていますが、まだまだ日本で「火(非)のないところに煙は立たず」という考えが根強く残っているのが事実です。

風評被害とは、誰の、なんの問題なのかという点、それをここで取り上げて誹謗中傷や風評被害の問題を考える契機にできたらと思います。

皆さんの率直なご意見をお聞かせください。



     

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