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お知らせ

30兆ベクレルの放射性物質、流出か/評判はマネジメントせよ(9)

晴れるときは暑苦しいほど晴れ、雨が降るときはゲリラ豪雨。

実にバランスが崩れている天候ですね。

天候を見るにつけ、人間もバランスが大事なんじゃないでしょうかね。

さて、ニュースにもなりましたが、国立環境研究所によると、成人が1日に必要とする量のビタミンDを日光浴だけで作るための必要時間を分析したところ、

12月の晴れた日の正午に顔と両手を露出した状態で、

那覇   7.5分
つくば 22.4分
札幌 76.4分

と、札幌ではつくばの3倍以上の時間がかかることが明らかになったとか。

成人が1日に必要とする量のビタミンDは、魚などからとれるほか、紫外線を浴びることによって体内で作られるそうで、魚なら1匹(約50グラム)を食べる必要があるが、日光浴の方が手軽とされているそうです。

コンクリートジャングルにいる私達もチト考えねばならない問題ではないでしょうかね。

紫外線も浴び過ぎはいけませんが、全く浴びないのも問題なようでここではやっぱりバランスが求められているようです。

「評判はマネジメントせよ」を読む(9)

2011年末に発売されたダニエル・ディアマイアー著

「評判」はマネジメントせよ
www.amazon.co.jp/dp/4484111195

著者のディアマイアー氏は

◆評判は、顧客をはじめとする関係各方面の認知によって形成される。

◆その認知の多くの場合は、企業との直接的な体験あるいは問題に対する深い理解からではなく、メディアや個人 対個人のウェブサイト、専門家から活動団体までに至るさまざまな影響力をもつ存在の絶え間なく変わる意見や情報から生まれる。

◆先見行動型の評判管理には、企業が早期に課題を割り出し、それを事業戦略に結びつけ、予防と準備の戦略を策定し、問題に火がつく前に商習慣の変更を行うことが求められる。

と指摘しています。

合理的で理知的な人が理解できないのは、評判の形成が

企業との直接的な体験あるいは問題に対する深い理解から

なされるのではないということです。

実に不可解で、火のないところに煙が立つのも評判管理の難しさと言えるかもしれません。

ディアマイアー氏は

ネガティブな報道はポジティブな報道の5倍の重み

と考えるべきだと言っています。

「1:5」、この不可解で理解不能な「割合」を理解している人が評判管理の職務に就かねば、それは形だけのものになってしまうでしょうし、トップがそのことに理解を示さなければ、無駄な予算を使う無能な部署に映ることでしょう。

評判管理には、

◆問題の特定(状況の把握)
◆問題の評価
◆問題のモニタリング(監視)
◆緩和策の策定

の過程がありますが、現状ではこれらを社内で行うには無理があるというのが私たちの見立てです。

なぜなら「ネガティブな報道はポジティブな報道の5倍の重み」およびトップの無理解のためです。

評判管理には大いに付加価値があるのに・・・

以下、今週のテーマでは評判がなぜ不可解で、火のないところに煙が立つものになるのかの実例です。

悪い評判は

メディアやウェブサイト・・・さまざまな影響力をもつ存在の絶え間なく変わる意見や情報から生まれる

その実態を私たちは今目の当たりにしています。

★ 今週のテーマ 「30兆ベクレルの放射性物質、流出か」

前回、福島県産のお米の必死の「全量全袋検査」も消費者の前に木っ端微塵になっているということを書きました。

私達は誹謗中傷や風評被害の被害者に十分なりうるが、無意識のうちに加害者にもなりうるということも示したつもりです。

今回も現在の最大規模で進行中の誹謗中傷や風評被害を取り上げます。

福島県産の農作物とともに現在問題になっているのが、先日報道された福島第1原子力発電所の地上のタンクから高濃度の汚染水300トンが漏れた問題です。

以下、日本経済新聞からです。

坑道から海に最大30兆ベクレル 福島原発、基準値の140倍
www.nikkei.com/article/DGXNASFS21050_R20C13A8EA1000/

東京電力は21日、福島第1原発の事故直後にトレンチと呼ぶ地下坑道にたまった高濃度の汚染水が、海に漏れ続けていた可能性があると発表した。

流出量は放射性ストロンチウムとセシウムで最大30兆ベクレルと試算。

平常時の放出基準値(2200億ベクレル)の約140倍の規模になる。

この記事を読んでどういう印象を抱くでしょうか?

センチメートルやkgというおなじみの単位なら人は数字を聞いて把握ができる。

しかし、あまり耳にしない「ベクレル」という単位、さらに途方もない数字と感じる「兆」という単位、そういう見方で改めて

「30兆ベクレルの放射性物質、海に直接流出か」

この見出しを見ると、ものすごいことが起こっている感じがしませんか?

加えて日経新聞の

平常時の放出基準値の約140倍の規模になる

素直にこのニュースを聞いて、それでも福島で獲れる海産物をバクバク食べちゃうぞ!っていう人はいないでしょう。

実際、このニュースを聞いて、即座に福島県産の海産物が頭にピンと来る方は少ないでしょうが、こうした「ものすごい」ニュースは人の頭に無意識に刷り込まれていくことを感じてほしい。

福島の海は大変なことになっている!しかし・・・

しかし、なのです。

この問題を取り上げている青山繁晴さんが出演しているラジオ放送の8月22日の放送分をまずは聞いてみてほしい。

最初はTPP問題についてのコメントですから、原発関連の話は10分過ぎから、とにかく聞いていただきたいのは12分45秒辺りから。


Radital(ラジタル)  ザ・ボイス そこまで言うか! 8/22 O.A. 青山繁晴さん
www.radital.jp/program-play.action?contentsNo=1446

青山繁晴さんは、福島の原発事故が発生したあと、民間人として初めて原子力発電所に入った方です。

その青山さんがラジオで言っている要旨は・・・

◆ニュースを聞くと、国が決めた、これ以上出たら海が汚染されるよという基準を140倍も超えているというふうに聞こえる

でも、実際は、

◆原子力発電所が100%正常な状態で運転しているときに出てくる放射能物質の基準値の140倍という意味。平常時に比べて140倍。

◆原発を運転している時、事故がない平常な状態でも放射性物質は常に出ている。私達は放射性物質の中で暮らしている。

よって、

◆福島の海が汚れてしまって福島の海産物は食べられないと思わないでほしい

でも、ニュースを聞いたら、誰だって

◆もう誰も食べられないと思う。福島の漁業がこれでおしまいだという印象を持たないでください。

このニュースの報道では、

◆肝心な情報が悪い方にすり替えられて、ねじ曲げられている

ざっくりこういう話でした。

日経新聞は福島県の漁業関係者を貶めるために

平常時の放出基準値の約140倍の規模になる

とさり気なく書いたのでしょうか?

違いますよね。

しかし、この記事を読むと、

福島近海で獲れた魚介類は、なんだか食べたくないような感じがする。

まさにこれが誹謗中傷や風評被害の典型的でもっとも古典的な型の1つです。

ここではマスコミのさりげない、しかし、徹底的なネガティブキャンペーンによって数百万人の読者に無意識のうちに刷り込まれていく形を実によく表していると思います。

これは「マスコミVS福島の漁業関係者」という構図だけでなく、記事を読んでみんなが抱くイメージや印象、そしてそれによって動かされる消費活動にも直結する問題です。

誰が悪いと言いたくはないけれど「火のないところに煙が立つ」事例ですね。

2年前の震災による原発問題で苦しんでいる方、それによる誹謗中傷や風評被害に苦しんでいる方が一日も早くそれらから解放されることを心より祈念するとともに、しっかりと事実をつかみ、それによって行動することを改めて誓います。

紹介ラジオサイト トップページRadital(ラジタル)  ザ・ボイス そこまで言うか! 
www.radital.jp/program-page?programNo=30

皆さんの率直なご意見をお聞かせください。

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