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お知らせ

自社だけでなく業界の危機も考えよう/レピュテーション・マネジメント その16

新年も明け、すでにフル稼働されている方もいらっしゃるでしょうが、改めまして、あけましておめでとうございます。

この時期、鏡開きって言葉をよく聞きますよね。

鏡開き(鏡割り)とは、正月に神さまや仏さまに供えた鏡餅を下げて割り砕き、無病息災と延命を祈願して、お汁粉や雑煮で食べる、もともとは武家社会の風習だったそうです。

武家社会の風習ですから刃物で「切る」は縁起が悪いため避けて手や木槌で叩いて割るため「鏡割り」、ただ「割る」も縁起が悪いため、「開き」という縁起の良い言葉が使われるようになったとか。

祝宴では「鏡割り」とはいわず、「鏡開き」というほうが良いようです。

本年2014年の鏡開きの日は1月11日だそうですが、地域によって違い、関西では1月15日、京都などでは1月4日に行われるそうです。

こうした決まった年中行事は昔に比べて廃れてきて関心も薄いようですが、1年間決まりきった形でこうした感謝の意を捧げる行事はもっと頻繁に行われてもいいのではないでしょうかね。

そう、儀礼や祭、年中行事などの「非日常」の「ハレ」と普段の生活である「日常」の「ケ」の区別ですね。

今風の言葉でいえば、メリハリといえるでしょうか。

生命にバイオリズムがあるように、組織にもバイオリズムがあると私は考えていますので、一定の周期で繰り返されるリズムを刻んだり、創り出す年中行事は組織にとって、そこで働く者にとって大事になってくるのではないか。

鏡開きという言葉を聞いて、改めてそんなことを考えました。

コーポレート・マネージメント その16

ロナルド・オルソップ著『レピュテーション マネジメント』
tinyurl.com/mlaf8ln

今回は本書第三部の最初の法則「法則14 危機的状況を手際よく処理する」になります。

この項で筆者はこう書いています。

危機は回避できなくても、評判へのダメージは回避できる

個人や企業にとって、危機は避けることのできないものである。

しかし、自社のビジネスや評判をうまくコントロールすることで極力避ける努力はできるし、またそうしなくてはならない。

ただし、いくら警戒しても、危機は税金や死とおなじく必ず発生する。

危機に見舞われた場合、個人や企業の対応の仕方が非常に重要になってくる。

危機によって受ける評判へのダメージを最小限に食い止め、さらに企業イメージをアップできるかどうかは、危機的状況への対処法によって変わってくるからだ。

うまく切り抜ければ、企業の魅力が増すこともある。というのも、映画でも現実の世界でも、戦いで傷ついたヒーローほど魅力的なものはないからだ。

危機を必要以上に恐れることはないってことですよね。特に真っ当な事業を営んでいる方は。

ダメージを受けたら回復すればいいのですから。

以前ここでも取り上げたカネボウしかり、今問題になっている「アクリフーズ」の冷凍食品から農薬が検出された問題しかりです。

少し時間はかかりますが、苦しいけど、きちんと対応して切り抜ければ、企業の魅力は増していく。

先に真っ当な事業を営んでいると書いたのは、再起不能な危機もあるからで、医療法人「徳洲会」グループの公職選挙法違反などは再起不能な危機に数えられます。

まあ、それでも医療法人「徳洲会」は執念で成り立っている組織なので、徳田一族をうまく排除できれば不死鳥のように再起してくるでしょうが。

今回は今年1発目のメルマガなのでこの問題をもう少し大きな観点から今週のテーマで取り上げてみます。

★ 今週のテーマ 「自社だけでなく業界の危機も考えよう」

危機は回避できなくても、評判へのダメージは回避できる

この危機、自社の危機だけでなく、業界全体の危機と考えても発想が広がるのではないでしょうか。

ITマーケティング日記で永江一石氏が念頭にこんな記事をアップされています。

2014年正月にいまさら確信した、こんな業界と職種がめちゃくちゃヤバイ

2014年正月にいまさら確信した、こんな業界と職種がめちゃくちゃヤバイ

詳細は読んでいただくとして、永江氏が初詣に行った時に感じたこと、

◆門松が無い
◆晴れ着が全くいない

などの事例を挙げ、

冠婚葬祭など儀礼的な業種が一気に終息しつつある

と書いた上で、

実はこの傾向はすでに15年くらい前にははっきりと出ていた。結婚式というイベントの終焉である。

「結婚式ビジネスはリクルートのゼクシィによって壊滅させられた」とよくいわれる・・・・

と、示唆に富む指摘をされています。

リクルートは結婚式ビジネスだけでなく、受験サプリなどでも業界の一定の水準の価格を破壊し、既存の組織はそれに追随セざるを得なくなっている状況です。

【受験サプリ】 
jyukensapuri.jp/

リクルートはいまや各業界を片っ端からぶっ壊してまわっている感じ・・・

これは決して悪い意味ではないです。ビジネスチャンスを自ら創造しているわけですから。

リクルートの受験サプリは2011年10月17日に開設したのに、2012年度の受験生の3人に1人が利用という驚異的な利用数になっています。

また、オンライン英会話では「25分100円切るスクールも」あるとか・・・
dw.diamond.ne.jp/articles/-/8108

これだけ映像授業が当たり前になると、もはや先生もイスもそれほど安泰とはいえません・・・先生もヤバイ!

永江一石氏は先の記事のまとめとして

ヤバイ業界を改めて・・・

1.間違いなく着物業界はヤバイ。着付け教室もヤバイ。礼服屋もめちゃヤバイ

2.冠婚葬祭業界も格安除いてヤバイ
※くわえて今は格安業界がよくてもそのうちそれさえもしなくなる可能性大

3.お中元、お歳暮も無くなってきているのでデパートはヤバイ
※大学生の時にバイトで配達やったときは凄かった

4.年賀状も無くなってきているので日本郵政もヤバイ

5.神社仏閣もヤバイ結婚式はもちろん、法要や大規模な葬式も減ってるわけでマジでヤバイ。七五三やお宮参りもしない家庭が増えてくるはず

6.冠婚葬祭のライターさんも先生もヤバイ誰も本買わないしね・・・・

とまとめています。

JETROの「日本の葬祭業の動向」によれば、
www.jetro.go.jp/jfile/report/05001105/05001105_001_BUP_0.pdf

国立社会保障・人口問題研究所が 2002 年 1 月に推計したところによると、日本国内の死亡人口は2005 年実績の107万7千人(厚生労働省による推計)から2035年には170万人へと増加すると予測されており、葬儀件数自体は増加傾向にあるとみられるものの、平均単価については、

(1)ユーザーの経済感覚に変化がみられること
(2)核家族化、あるいは少子高齢化の進行
(3)都市部を中心に親族、近隣との関係が希薄化
(4)新興企業などによる葬儀料金の明瞭化(料金のパッケージ化)

などの要因もあって、下落傾向にある。・・・以上より、葬祭業の市場規模は死亡人口が増加傾向にあっても、当面平均価格の下落が続くため、市場規模は横這いから微減傾向で推移すると予測される。

具体的には、2005年が1兆6,710億円、2007年では1兆6,470億円、2010 年は1兆6,320 億円の市場規模で推移すると予測される(業界団体へのヒアリングなどをもとに、矢野経済研究所が推定)。

死亡人口、葬儀件数ともに増加傾向ながら、平均価格の下落が続くため、市場規模は横這いから微減傾向で推移すると予測されると。

たしかにヤバイですよね。

しかし、そうしたヤバイ業界にも、新しい「価格の明瞭化・パッケージ化をセールスポイント」とした新規業者が参入し、業界再編の動きや業界に新陳代謝をもたらしている。

また、外資系企業はそんな中でも順調に業績を伸ばしているケースが見受けられたり、消費者サイドのニーズの変化を受け、業者格付けの動きやサービス向上のための資格制度が導入されたりもしている。

ヤバイ業界に新しい風が吹いて、もう1回その業界が活性化され、かつ淘汰が進んでいく様子がよくわかります。

また、ホームページなどでも急激に増加したスマホへの対応が遅れているところはすでに業績への影響が出始めています。

10年前と同じことをしていたら、あっという間に取り残されてしまうというのが現代です。

そういう意味では、どの業界も”ヤバイ”といえるのではないでしょうか。まさに危機ですよね。

これも永江一石氏のブログの記事ですが、新聞だって、大変な状況を迎えています。

新聞はいま、誰が読んでいるのか

新聞はいま、誰が読んでいるのか

年 齢 層 1995年  2010年
20代男性  32%   13%   ▼20%
30代男性  55%   23%   ▼32%
40代男性  67%   41%   ▼26%
50代男性  74%   49%   ▼25%
60代男性  77%   68%   ▼9%

逆に70代男性  73%   78%   △5%

完全爺メディア。主な読者は60代~70代の男性!

新聞の字が一昔前より大きくなったのはご存知でしょう。

なぜなら読者が「高齢者」だからです。

そうなれば新聞の論調も当然ながら高齢者にプラスになる主張を声高にするようになって当然ですよね。

なぜなら読者が「高齢者」だから。お金を払って読んでくれるのは「高齢者」だから。

若い新聞読者のスマホやタブレットへの有料版の移行もそれほどうまくはいっていないようです。

また、週刊ダイヤモンドによれば、保険業界危ないようです。

金融庁の豹変で保険業界激震 迫られる代理店運営の見直し
dw.diamond.ne.jp/articles/-/8130

金融庁総務企画局 説明資料
www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/hoken_teikyou/siryou/20121221/01.pdf

保険業界における「委託型募集人」が廃止される意向で、広域型の生保代理店のビジネスモデルは再構築を迫られそうです。

とにかくあちこちの業界が激変につぐ激変で「お気の毒に」なんて他人事のように言ってはいられない状況です。

総務省の平成23年版「情報通信白書」による情報通信産業の経済規模は以下の通りですが、
www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h23/image/n4201040.png

衰退している言われる業界の市場規模は、

映画・ビデオ制作・配給 1.21兆円
新聞 2.03兆円
出版 1.76兆円

皆様の業界の市場規模はどれくらいでしょうか?

ちなみに

携帯電話機、無線通信装置等 2.15兆円
プリンタ、事務用機械等 0.93兆円

年平均の成長率が10%超えるインターネット広告 0.87兆円

です。

総務省 平成23年版 情報通信白書市場規模(国内生産額)
www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h23/html/nc342110.html

最後に突然ですが、ポケモンの累計市場規模を書いて終わりにします。

ポケモンの累計市場規模は3兆8000億円(日本:1兆7000億円/海外:2兆1000億円)

すごいですね~!

市場規模3兆8000億円!「ポケモン」の迫力をオヤジは知らない
business.nikkeibp.co.jp/article/report/20131008/254322/?rt=nocnt

年頭ということもあり、この機会に自社の危機だけでなく、業界の危機にも少し目を向けて考えてみても面白いかもしれません。

大は小を兼ねるといいますので!

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