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お知らせ

差別的な横断幕で無観客試合/コーポレート・レピュテーション その5

「偽ベートーベン」問題が一息ついたと思ったら、今度は世紀の大発見といわれた「STAP細胞」論文の撤回。

次々と話題が提供されて世の中忙しいことです。

そんな中、すでに過去のものになりつつある「偽ベートーベン」について秀逸な記事を発見したので皆様にご紹介いたします。

武田砂鉄 
佐村河内守の「七三分け」が教えてくれたこと
cakes.mu/posts/5232

視点といい、ユーモアといい、事例もどれも頓智が効いてすばらしい記事と個人的に賞賛しています。

なかでも、「偽ベートーベン」の謝罪会見での変身を

「おすぎとピーコ」が「さむらとゴーチ」になったのかと思った

と書いたのは秀逸でした。すばらしい。

おもしろい人はおもしろいことを考えていると言われますが、見る人の視点やユーモアでこれだけ楽しく世の中の事象を見られると人生は楽しいのではないでしょうかね。

暗いニュースや痛いニュースを見ても、おもしろく見られる人とそうでない人もいる。この違いは「おすぎとピーコ」どころじゃないですからね。

武田砂鉄さん、他にも「フジワラノリ化」論というのがあって、

なんでこの人こんなにテレビ出られてんのという芸能人を「フジワラノリ化」と名付ける事にした。

月に一人、徹底的にその人物を書き尽くす。普段語られないがゆえに、その芸能人の決定的論考を目指す。フジワラノリ化、野放しにしてはいけません。

という趣旨で連載もされています。

「フジワラノリ化」論 
第14回 押切もえ
www.cinra.net/column/norika14.php

個人的にこの回の分析はお見事と拍手をした記事ですので、一度読んでみてください。

フリーライター 武田砂鉄 ホームページ

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それでは今週のコンテンツです!

コーポレート・レピュテーション その5

現在は3冊目となる
『コーポレート・レピュテーション』
tinyurl.com/kg2ttgs
テリー・ハニングトン著 監訳:櫻井通晴・伊藤和憲・大柳康司
を紹介しています。

今回から第2章に入ります。

この項の最初「コーポレート・レピュテーションとは何か」で著者はコーポレート・レピュテーションの定義づけを試みています。

ブランドとレピュテーションとの主な違いは、レピュテーションは企業の特性を定義するような一連の質問に対する回答によってつくり出されることにある。

それに対して、ブランドは可視的なシンボルに対する反応と密接に関係している。

コーボレート・レピュテーションは、ある企業についての認識を形成するために、その企業についてステークホルダーが問いかけた質問に対する反応であるとして定義づけられる。

そして、「評判」は、以下のリストに含まれるような具体的な質問に対する回答であるとして、レピュテーションの6要素を測定するための21の質問からなるハリス・フォンブランのレピュテーシヨン指数を参考に、グループ別の質問を掲載しています。

さあ、皆様もお答えください。

◆製品とサービス・製品とサービスは支持されているか・製品とサービスは革新的か・高品質の製品とサービスを提供しているか・製品とサービスは価格に見合っているか

◆財務業績・過去の財務業績は堅調か・リスクが少ない投資先であるか・将来の成長性は、はっきりと見込まれているか・競合他社を凌駕する傾向にあるか

◆ビジョンとリーダーシツプ・優秀なリーダーがいるか・将来に対する明確なビジョンがあるか・市場機会を常に認識し活用しているか

◆職場環境・職場の環境は行き届いているか・働きやすい職場であるか・有能な従業員がいるか

◆社会的責任・社会的に正しいといわれることを支援しているか・環境責任を果たしているか・人との接し方では高い水準を保つているか

◆情緒的アピール・企業によい感情を抱いているか・企業を尊敬しているか・企業を信用しているか

◆産業特性・適切なソリューションを提供しているか・プロジェクトの成功実績があるか・プロジェクトにふさわしい人材とプロセスを有しているか

これら質問に対して主観的な意見を述べなければならないものもありますが、その多くは数値や根拠をもって明確に答えられる質問ですよね。

そういう意味でも評判は測定できると考えてもいいのではないでしょうか。

この質問は組織のトップに対してよりも役職者や社員に聞くと、その浸透ぶりもより明確になされる質問になっています。

末端の社員がこれらの質問に数多くこたえられるようだと組織は自信に満ち溢れ活発な活動を行っていると判定できます。

社内教育において、社員教育をするその内容について、こうした質問を社内で考えさせることは有意義ではないでしょうかね。

上記質問をベースにした評判管理のご相談も承っています。

★ 今週のテーマ 「差別的な横断幕で無観客試合」

すでに報道でご存じのとおり、サッカーJリーグの浦和の一部のサポーターが差別的な横断幕を掲げたとして、浦和はJリーグから史上初の無観客試合の制裁を科されました。

問題の横断幕は今月8日にホームの埼玉スタジアムで行われた鳥栖戦で、「日本人以外お断り」を意味する「JAPANESE ONLY」の文言が入場口に掛けられていたため、「日本人以外は入るな」といった人種差別的な表現とも受け取れるものでした。

今年1月のメルマガで取り上げましたがロシアがソチ冬季五輪で世界各国からのスポーツ選手と観客を迎えるにあたり、同姓愛者の権利を訴える活動を取り締まる新たな法律を施行したことを取り上げました。

メルマガ「知っておいてほしい潮流」

知っておいてほしい潮流/レピュテーション・マネジメント その18

この法律は同性愛者への差別や圧力につながりかねないとし、国際オリンピック委員会(IOC)のジャック・ロゲ会長も、モスクワで開かれた陸上の世界選手権で懸念を表明するなど世界では大きな問題として報道されました。

その際、ここで

こうした問題をあえてここで取り上げたのは、ぜひ皆さんにこれからの組織活動においてこうした情勢をきちんと頭に入れて活動してほしいからです。

と書きました。

今回の浦和の横断幕問題も世界の潮流、組織活動に携わる方にぜひ知っておいてほしい潮流として取り上げています。

問題となった「JAPANESE ONLY」の横断幕を掲げたサポーターグループの男性3名は浦和の事情聴取に対し「差別や政治問題化させる意図はなかった」と主張、しかし横断幕の問題は当初から認識されながらも即座に撤去することができず、試合終了まで掲げられたようです。

浦和の淵田社長は会見で「(判断を)スピードアップしないと。問題なのは、試合が終わるまで横断幕を外せなかったこと。本当に申し訳ない」と陳謝。「横断幕だけでなく、発言、行為など、差別的ととらえるしかない。毅然と対応していく」と語ったそうです。

浦和の無観客試合が決定した同じ時期、アメリカのメジャーリーグでも騒動がありました。

ニューヨークの各メディアは3月12日(日本時間13日)、メッツのダン・ワーセン投手コーチが、松坂大輔投手の通訳で日系米国人に対して「チャイナマン」と呼んだことについて、同コーチと球団が謝罪したと一斉に報じた。

この言葉には差別的なニュアンスがあり、全国紙ウォールストリート・ジャーナルの中国系米国人記者が、やりとりを伝えたことで表面化した。

同コーチは「ユーモアのつもりで言ったことだが、誤りで不適切だった。本当に申し訳ない」と声明を出し、サンディ・アルダーソンGMも「球団としても遺憾に思う」とコメントした。

こうした人種差別発言は瞬く間に世界中に配信されます。

FIFAワールドカップではベスト8以降の試合で差別撤廃”say no to racism”のスピーチをキックオフ前に行うことになっているそうで、
なでしこジャパンが優勝した2011FIFA女子ワールドカップで
d.hatena.ne.jp/dj19/20110715/p1

澤穂希選手が読み上げたスピーチをこちらにメモしておきます。

日本代表チームは、人種、性別、種族的出身、宗教、性的指向、もしくはその他のいかなる理由による差別も認めないことを宣言します。

私たちはサッカーの力を使ってスポーツからそして社会の他の人々から人種差別や女性への差別を撲滅することができます。

この目標に向かって突き進むことを誓い、そしてみなさまも私たちと共に差別と闘ってくださるようお願いいたします。

と読み上げたとか。

人種差別発言があったとしてワールドカップ決勝でスーパースターのジダンが頭突きをして退場になったのを覚えている方も多いでしょう。

【動画】2006 W杯決勝 ジダン退場

ジダンの頭突き問題
tinyurl.com/3nk47x

ことほどさように人種差別問題が問題となり、厳しい処分が科せられるのは文字通りサッカーの世界で人種差別がいまだ横行しているからでしょう。

この世界の潮流を考えると、Jリーグがこれらの問題を思う受け止め、無観客試合の処分を科したのは当然と言えます。

中田徹/欧州在住スポーツライター
海外サッカーでも続いている差別との戦い
news.livedoor.com/article/detail/8626560/

今もなお、差別のニュースはサッカー界から無くならない。

それでもFAが『NO TOLERANCE(妥協は認めない)』という強い覚悟を掲げるように、ヨーロッパサッカー界は差別をなくすための知恵を絞っている。

昨年の12月、ウェストブロムウィッジのフランス人ストライカー、アネルカがゴールを決めた後、反ユダヤ的ゼスチャーをとったことで、この2月に5試合の出場停止及び、約1360万円の罰金処分を受けた。本人は「友人コメディアンの真似をしただけ」と主張したが、厳しい処分が下ってしまった。

実は筆者も、このゼスチャーに反ユダヤの意味がある事を報道で知った。スアレスやアネルカは知識不足から生まれたケースだ。こうした不幸を生まないためにもFIFA、UEFA、各国協会、選手組合による地道な教育・啓蒙活動によって、あらゆる差別の基を絶って行かないといけない。

本人に差別の意識がなくても、上記のように「ゼスチャーに反ユダヤの意味がある」と厳しい処分が下される。

人種差別がなくならないからといって手をこまねくのではなく、今回の浦和の処分も含めてさまざまな分野で「地道な教育・啓蒙活動」によって問題には対処していかないといけない。

サッカーだけの問題ではなく、日本でも特定の人種や民族に対して差別や憎しみをあおったり、おとしめたりする言動で知られる「ヘイト・スピーチ」の問題などを見ると、他人事ではないと思います。

NHK”ヘイトスピーチ” 日韓友好の街で何が・・・
www.nhk.or.jp/ohayou/marugoto/2013/05/0531.html

浦和の横断幕問題、ヘイトスピーチ、これらの問題をいかに取り込んで組織の中で教育していけるか。

評判の根幹にある問題ではないでしょうか。

皆さんからの率直なご意見をお待ちしております。

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