fbpx

お知らせ

中小企業にこそ広報担当が必要/コーポレート・レピュテーション その9

STAP細胞問題は当事者の会見があって、さらに新聞やネットの話題を独占しているようですね。

それぞれのメディアの取り上げかたはさまざまですが、おじさん対象の購読紙であるスポーツ新聞や夕刊紙はえげつない見出しで競っていました。

4月10日の日刊スポーツの一面は小保方晴子さんの顔を悪意あるアップ。

面白ニュース!netgeek

日刊ゲンダイの見出しは、

酒井法子ソックリ! 小保方さん「涙の会見」にもコピペ疑惑

下世話な記事が紙面を踊り、心が痛みます。

定期的に「炎上は賢いサバイバル戦略」などという記事がアップされる昨今ですから、仕方ないのかもしれませんが。

木下優樹菜も…ママタレ界の「炎上」は賢いサバイバル術?
joshi-spa.jp/65339

それにしても・・・ですね。

先日、『一枚のめぐり逢い』という映画を見ましたが、その映画で主人公の男性の背中に

All glory is fleeting.

という文字のタトゥーが彫られていました。

「すべての栄光は儚い」というような意味でしょうか。

映画『一枚のめぐり逢い』
eiga.com/movie/55974/

ネットで見てみると、これはナポレオン・ボナパルトの言葉だとか。

元の文は

Glory is fleeting, but obscurity is forever.

だそうです。

「栄光は儚い。しかし無名は永遠」というような意味でしょうか。

さすが、ナポレオン、お見通しですね。

パリから帰国の中山美穂、怒り爆発!「やめてもらえますか!」
www.sanspo.com/geino/news/20140410/oth14041019000021-n1.html

今は人生80年の時代です。人生を振り返ってみれば一瞬の「栄光」だけでは生きていけません。

ですが、「栄光」をネタに、その「栄光」に何度も浴さねば生きていけない職業の人はホントしんどいと思います。

宣伝はしてほしいが、まとわりつかないでほしいという矛盾の中で生きていかねばならないのですから。

私たちが目指している評判は、一瞬の「栄光」ではありません。それゆえ儚くもない。

そんな評判があるのか、ないのか。私たちは追求しています。

コーポレート・レピュテーション その9

このコーナーではこれまでディアマイアー著『評判はマネジメントせよ』やオルソップ著『レピュテーションマネジメント』を読んできました。

現在は3冊目となる
『コーポレート・レピュテーション』
tinyurl.com/kg2ttgs
テリー・ハニングトン著 監訳:櫻井通晴・伊藤和憲・大柳康司
を紹介しています。

第3章の最後にこの章の要約が書かれています。

われわれの企業ドラマにはシナリオと演技者、それにコーポレート・レピュテーションがかなり影響を及ぼすような場面がいくつかある。

あなたはおそらく、キャッシュ・フロー、製品差別化、市場ポジショニング、ブランド認知、および企業の健全度指針を構築するといったたくさんの要因も忘れるべきではないというに違いない。

しかし、あなたがこうしたことを考慮している状況にあったとしても、コーポレート・レピュテーションが企業の目標とかけ離れていたとすると、潜在的なパフォーマンスがあったとしても貴社をかなり過小評価してしまい、倒産させてしまうか脆弱化させてしまう。

慌ただしいビジネスの世界では、企業のドラムの音に合わせて行進するたくさんの仲間が通り過ぎていくのを排除することは難しい。

あなた以外のステークホルダーが企業と共に行進するか、あるいはその企業が遠くに消えて行くのを見つめているだけかをはっきりさせることは、”知ることが素晴らしい”からではなく、知ることが”重要”だからである。

評判はもはや「キャッシュ・フロー、製品差別化、市場ポジショニング、ブランド認知」などと同じ土俵、同じ位置づけで考えていくべきものということですね。

最近話題のSTAP細胞問題でいえば、小保方氏や理化学研究所以外の「ステークホルダーが共に行進するか、あるいは遠くに消えて行くのを見つめているだけかをはっきりさせること」を「知ることが重要」なんですよね。

そして、今それが危うくなっている。

科学界に与えた今回の問題の影響は重大ですし、理化学研究所以外の科学者の人たちにもその影響は及んでいるでしょう。

そうした現状から、理化学研究所の危機感は相当なものがあると推測されます。相手は世界ですからね。

科学実験は結論を導くためのデータや手順が客観的に説明できないと正当性は担保されないわけですが、小保方氏が今回の記者会見のやり取りで明らかにした

sankei.jp.msn.com/science/news/140409/scn14040915250005-n1.htm

--場合によっては、コントロールできない写真を隠そうとしたようにも考えることも可能だ。科学コミュニティーの中に疑問を起こさせてしまう行為だったとは認めているか。

小保方氏 私は…オクト4陽性の結果自体が変わるものではないので、それ以上の科学的考察というか、それに影響を及ぼすものと思いませんでした。結果が正しく掲載されているので問題ないと思っていました

などの受け答えは科学コミュニティーを愕然とさせたのではないでしょうかね。

こうしてみると、この問題は、小保方氏個人や理化学研究所だけの問題ではなく、日本の科学コミュニティー全体の評判にもかかわってくるといえるでしょう。

ゆえに科学コミュニティーがさっさと片付けていかないといけない問題にもなっています。

STAP細胞の論文の共著者である理化学研究所の笹井芳樹発生・再生科学総合研究センター副センター長も記者会見を開く予定と聞いていますが、果たしてこの問題は記者会見で乗り切れるものなのかどうか。

もう答えは出ているように思います。

★ 今週のテーマ 「中小企業にこそ広報担当が必要」

STAP細胞問題について、もう少しだけ触れておきます。

ネットで小保方氏に対するアンケートがいくつも実施されています。

3つほど紹介します。

STAP論文捏造疑惑、小保方氏批判どう思う?
2014年4月8日 Business Journa
news.infoseek.co.jp/article/businessjournal_20140408_61431

「小保方さんに好感?反感?」働くアラサー女性に聞いた意外な結果
2014年4月7日 女子SPA!
joshi-spa.jp/84381

小保方リーダーの会見に納得?
polls.dailynews.yahoo.co.jp/domestic/11241/result

詳細は読んでいただくとして、小保方氏があらゆる方面からバッシングを受けている印象からすれば、アンケート結果では結構健闘しているという印象を受けます。

すでに紹介しましたディアマイアー著『コーポレート・レピュテーション』の第3章の要約、

あなた以外のステークホルダーが企業と共に行進するか、あるいはその企業が遠くに消えて行くのを見つめているだけかをはっきりさせることは、”知ることが素晴らしい”からではなく、知ることが”重要”だからである。

でいけば、アンケートに答えている方はステークホルダーではないですよね。

そこを分けて考えていかないと、問題の本質が見えなくなるのではないでしょうか。

スポーツ新聞ではこのような記事も出ていました。

小保方さんにファンレター殺到!
2014年4月11日 サンスポ
www.sanspo.com/geino/news/20140411/tro14041105040001-n1.html

STAP細胞の論文問題で反論会見を開いた、理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダー(30)にファンレターが殺到していることが10日、わかった。

代理人の三木秀夫弁護士(58)が大阪市内で明かした。・・三木氏の事務所によると、1週間前から1日1~2通の手紙が届き、9日の会見後には電話やファクスが20件以上寄せられた。

週明けに届くとみられる手紙を加えると膨大な数になりそうで、三木氏は「ファンレターみたいな感じで累計40~50通来ている。全部渡しています」といい、小保方氏はそれを読んで元気になっているという。

内容は「心から支えています。何かできることはないですか」「かわいそうだ」「応援しています」「僕で良かったら力になります」など、激励が大半。男女比は半々という。

弁護士事務所がこうした内容を発表しているのを考えますと、弁護士は違う観点から小保方氏を支援しているのがわかります。

世論を味方につけるというような動きかたですよね。

「かわいそうだ」というのはその典型で、客観的に説明できないと正当性は担保されない科学コミュニティーの問題について、非常に情緒的な反撃をしようとしている。

論点のすり替えと言いましょうか。

こうしてみると、弁護士はSTAP細胞があるかないかとは、別の勝利を目指していることがわかります。

ディアマイアー著『コーポレート・レピュテーション』の第3章にはこんな記述もあります。

レピュテーションを構築するには、・・・CIO(情報担当重役)だけでなく、CEOやマーケティング担当重役などいろいろな部署が関わってくる。

多様な仕事を統合するためには、CRO(レピュテーション担当重役)という組織を設定する必要がある。

小保方氏はそれがよくわかっているということでしょうか。

おそらく無意識のうちにやっていると思いますが、研究者としてというより、出世がうまい人に多いタイプのように見えます。

評判は個別的であると同時にあらゆる方面の総合という面もあります。

それを知るのに有用な記事がありました。

広報の仕事についてと中小企業にこそ広報担当が必要な3つの理由
liginc.co.jp/life/useful-info/80661

この記事では、広報の仕事を「社外広報」と「社内広報」に分け、「中小企業に広報担当が必要な3つの理由」を挙げています。

1. 広報は社内業務をより円滑にする
2. メディア取材などの宣伝チャンスを逃さない
3. 「人」を売ることができるようになる

3番目の「人を売ることができるようになる」が今回の小保方氏の問題を考える際に適用できるでしょう。

広報の仕事についてと中小企業にこそ広報担当が必要な3つの理由
liginc.co.jp/life/useful-info/80661

当時はまだ企業がSNSに参入する例が少なく、SNSのビジネスにおける重要性が浸透していなかったころ。

ひたすら店舗を回り、スタッフの写真を撮っては、社員による商品の開発秘話などを盛り込んで、SNSで配信しました。・・・その後、世間でも多くの企業がSNSに参入し始めましたが、これはやはり「人」を売り、ファンを作るという方針が間違っていなかったのだと思います。

今の時代、ただ商品をPRするだけでは物は売れにくいですよね。商品の背景や、その商品を売っている会社自体のイメージを具体的な「人」を窓口にして付加価値を付けることが、広報として大切なことです。

これを実行したのが小保方氏でした。

「リケジョ」の輝く星、ピンクや黄色の実験室、かっぽう着のアイデア、いずれも研究のPR以外の

具体的な「人」を窓口にして付加価値を付け

て出てきたのが小保方氏でしたよね。

その威力は爆発的でその仕掛けは見事だったのですが・・・

--STAP細胞から離れて、かわいこぶりっことか割烹着の報道が出たが、どう思っていたのか

小保方氏 割烹着の報道についての感想ですか。みなさん、おもしろいところに興味をもつなと思いました。

--不満はなかったのか

小保方氏 そうですね。あまりにも予想外の報道だったので、恐ろしかったです。正直。はい。

sankei.jp.msn.com/science/news/140409/scn14040915415002-n1.htm

この仕掛けは研究や発表された世紀の大発見が「事実」であった時に炸裂する。

今回はそれがプラスから一気にマイナスに炸裂したことでこれだけ世間に悪い意味でのインパクトを与えたわけですね。

「人を売り、ファンを作る」作戦は決して間違っていないけれど、その売る「人」を間違うと悪い評判が累乗となって組織を直撃する。

侮るなかれ!本質を直視せよ!ですね。

皆さんからの率直なご意見をお待ちしております。

関連記事

ページ上部へ戻る