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お知らせ

犯人の顔写真公開の意味/コーポレート・レピュテーション その27

休み明けの体のだるさってなんとかならないですかね。

やる気はあるんですが、体がだるい、これを解消する簡単な方法があるならお金を出してもいい気分ですね。

その体のだるさを取るために今やっているのは半日断食です。

時差ボケを簡単に解消する方法として断食があると読みましたが、体のだるさを取るためにはまさにこの方法がいちばん簡単でいいのではないでしょうか。

時差ボケを簡単に解消する9つの方法
wotopi.jp/archives/8401

ハーバード大学の研究によると、目的地に到着する前に12から16時間絶食(水は飲んでOK)すると体内時計がゼロにリセットされるそうです。

もしまだ体のだるさがある方はぜひ試してみてください。

お勧めです。

コーポレート・レピュテーション その27

現在は畑中鐵丸法律事務所著『企業のネットトラブル対策バイブル』を取り上げています。今回が10回目。

※『企業のネットトラブル対策バイブル』は書名が長いのでここからは『ネットトラブル対策』とさせていただきます。

今回より第4章『有事対応における課題』を紹介します。

本書『ネットトラブル対策』第4章『有事対応における課題』において、刑事手続と民事手続の差異についての記述があります。

刑事手続と民事手続の違いはきちんと理解しておきたい点なので以下に抜粋しながら紹介します。

刑事手続とは、

1、捜査機関が、犯罪が発生したと思料したときに、捜査機関が中心となって、後の公訴(刑事訴訟)の提起及び維持のために、犯人(被疑者)の逮捕及び証拠を発見・収集・保全する「捜査活動」からはじまり、

2、検察官による公訴提起(起訴)を経て、

3、裁判所が、証拠に基づき有罪・無罪を決定し、有罪の場合には刑罰を与える手続

をいいます。

・・刑事手続の場合、捜査機関や検察官が、主体的にほぼ全ての手続を遂行することになりますので、被害者となった一般人や企業などが、刑事手続に関与したり、何らかの中立てを行うことはほとんどありません。・・

これに対し、民事手続とは、

1、一般人や企業など(場合によっては国、地方公共団体など)が、

2、いずれかの者との間のトラブル・紛争を解決するため、あるいは自らの権利の実現・回復などを目的として、裁判所に対し申立てをし、

3、裁判所が、当事者の主張や証拠に基づき、当該トラブル・紛争解決のための判断や当該権利の存否の判断を行う手続

です。

民事手続の場合、刑事手続と異なり、

どのようなトラブル・紛争を解決するのか、

あるいはどのような権利を実現・回復するのか(目的の選択)、

そして、そのためにどのような手続を選択するか(手続の選択)

など、

全て自分で決めなければなりませんが、民事手続によって得られた結果(例えば、損害賠償を認める判決などに基づき得られた金銭、後述の発信者情報の開示を命じる判決などに基づき得られた発信者情報)は、原則として、全て自分のために使用することができます。

刑事手続の場合、捜査機関や検察官が、主体的にほぼ全ての手続を遂行しますが、民事手続の場合は全て自分で決める。

その代り、民事手続では民事手続によって得られた結果全て自分のために使用することができる。

これらの点に加えて以前ここで取り上げた

「刑法と民法と名誉棄損と侮辱について」

刑法と民法と名誉棄損と侮辱について/コーポレート・レピュテーション その19

についても、正しく把握しておくことが担当者には必要でしょう。

専門家や外部になにがしかの委託する場合でも、担当者がこうした基本ラインを押さえておくことが適切な依頼や迅速な対応につながります。

「法律的なことはよくわからないので・・・」というのはある種の職務放棄になることを認識してもらいたいと思います。

★ 今週のテーマ 「犯人の顔写真公開の意味」

今週は刑事手続と民事手続について取り上げました。

それに関して今話題になっていることを1つ取り上げましょう。

アニメのフィギュアなどを販売する古物商「まんだらけ」(東京・中野)が、おもちゃを万引きしたとする男性の顔写真を公開しようとした問題です。

古物商「まんだらけ」は、店内から25万円相当の玩具を盗んだ万引き犯の顔写真をモザイク付で公開し、 おもちゃを1週間以内に返さなければ防犯カメラに映った顔の写真を公開するとした警告をホームページに掲載したんですね。

皆さんもこのニュースは目にしたでしょう。

全国万引犯罪防止機構によれば、2013年度の万引きの推計被害額は837億円で、同機構によれば「倒産に追い込まれる例も少なくない。業者が厳しい姿勢を見せないと集中的に狙われる」と「まんだらけ」の対応を支持。

タレントの中川翔子さんもブログで犯人を非難しました。

中川翔子 万引きは泥棒
ameblo.jp/nakagawa-shoko/entry-11909217597.html

まんだらけの万引き犯人、絶対に警察が捕まえてほしいね。された側がされた損になる世の中じゃ嫌だな。意識的に窃盗してる犯人甘やかすことない。盗むって最低。犯罪なんだから。

「まんだらけ」が防犯カメラに映った顔の写真を公開するとした8月13日午前0時前後には「まんだらけ」のサイトはつながりにくくなるくらいの反響になりました。

警視庁の要請により顔写真の全面公開は中止させて頂きます
news.mandarake.co.jp/2014/08/13-1.html

「まんだらけ」の発表では

今回は予想外に多くの方たちの応援メールやお電話を頂き感謝しております。

それだけ多くの一般市民の皆様が法制度や司法・警察の現状にやりきれない思いをお持ちだということも事実として多々あるのだと思います。

しかしまんだらけの基本的な方針としては、あくまでも法令遵守を基本とした上で警察の捜査に協力する立場をとらせて頂くことと、 窃盗した商品を本人の良心にもとづきあくまでも自主的に返還してほしかったことを願っておりましたが、期日である12日 (火) の夜になりますと、報道陣の方々が店舗のあるビルの入り口付近や店舗周りに集まって来られていて、とても犯人が入って来られる状況にはなかったということがありました。

実はその直前に犯人の身内 (女性です) と思わしき方より「8時 (20時) までに返せばいいのだろうか」という内容の電話があり、 期待して待っていたのですが、どうも無理なようでした。

今後は証拠も十分あるので、警察の方々のお力を信じてお任せしてまいります。

重ねて今回応援して下さった多くの方々にお礼を申し上げます。

本当に有難うございました。

とあります。

ネットのアンケートでは「まんだらけ」の対応をほとんどが支持する情勢だったようです。

まんだらけの「モザイク外し騒動」は結果的に成功!?
nikkan-spa.jp/697058

某意識調査によると、モザイクを外す措置を妥当とする声が9割以上。「8~9割が賛成」とする店の発表とも一致します。

結局、犯人の顔写真のモザイクはずし公開は中止されたわけですが、夏休み中、このニュースはかなりの話題になり、結果として「まんだらけ」にはかなりの宣伝効果があったようです。

しかし、警察をはじめ法律の専門家からは心情は理解できるがインターネットでの顔写真の公開は名誉毀損やプライバシー侵害の恐れがある公開はすべきでないという意見がほとんどすべてでした。

ここでも以前触れたように「本当のことを言っても名誉棄損罪は成立します」

「刑法と民法と名誉棄損と侮辱について」

刑法と民法と名誉棄損と侮辱について/コーポレート・レピュテーション その19

人の名誉を毀損した者は、その事実の有無(※虚偽であるかどうかは問わず)にかかわらず、

が要件ですからね。

甲南大学法科大学院の園田教授は、

万引き犯写真公開は中止― まんだらけの行為を法的に整理する
tinyurl.com/naavn72

・・・さらに、正当な権利があっても、その権利行使に違法性が認められる場合には、全体が違法となるというのが裁判所の考え方です。

たとえば、お金を貸した相手が返済しないからといって、「借金を返済しないと、うちの若いモンが何をするか分からないぞ」と脅して返済させた場合には恐喝罪となるのです。

「盗品を返還しないとモザイクを外すぞ」という脅しもこれと同じことなのです。

と述べ、長谷川裕雅弁護士は以下のように訴えています。

まんだらけの「モザイク外し騒動」は結果的に成功!?
nikkan-spa.jp/697058

「やったもの勝ち」の結論には、法律家として違和感を覚えます。

「名誉棄損になったとしても、不倫の事実は奥さんにバラす」と開き直る交渉相手が、恐喝的手段で法外な解決金を手にする事件もある。

慰謝料の額など知れていて、抑止力にはならないからです。

市民感情と司法の完全な融和はそもそも不可能。

「北斗の拳」のような世界にしないためには、違法行為が割に合わない社会にするしかないのです。

長谷川裕雅弁護士のいう「市民感情と司法の完全な融和はそもそも不可能」というのは、これ以外の事件についてもいえることですよね。

これに警察のにぶい動きを加えると、どうしても「まんだらけ」の今回の対応は支持する方に傾きます。

しかし、これを司法や警察が認めてしまうと、今まで先人が営々と気づいてきた司法制度や法律に対する根幹があっさり破棄されることになり、歯がゆいけれど認めざるを得ないというジレンマもあります。

法律は過去の歴史と伝統と慣習を踏まえてできたものですから、市民感情にのみで簡単に動かすわけにはいかないんですよね。

ただ今回の「まんだらけ」の思い切った行動が今後いろいろな意味で影響を与えていくことになるでしょう。

そのためにも刑事手続と民事手続、刑法と民法、名誉棄損罪や侮辱罪について、しっかりと把握しておきましょう。

皆さんの率直なご意見をお聞かせください。

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