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お知らせ

コーポレート・レピュテーションの評価指標/コーポレート・レピュテーション その34

先週ここで宮沢洋一経済産業相の資金管理団体による「SMバー」への交際費名目で政治活動費を支出について取り上げましたが、ものすごい勢いで批判が高まっております。

ニュースで刷り込まれると、それに関するイメージってかなり根強く残りますと書きましたが、宮沢経産大臣の名前で画像を検索しますと、やっぱり出てますなあ、それらしいのが。

宮沢洋一 画像検索
tinyurl.com/pyp4p64

すでに「裸の宮沢経産大臣」が大量に出回っている模様です。

その後の会見で宮沢氏は「秘書が知り合いと、この店に行っていたことが分かった」と釈明、「大変厳しく叱責するとともに、本人からその部分を弁済させて、政治資金収支報告書の訂正の手続きをしっかりやっていくことにしている」と述べたとか。

ただ身内の自民党からも「あれは誰が考えても、おかしいなということだろうと思う(竹下亘復興相)」と批判があり、衆院本会議では民主党の菊田衆院議員から「口にするのも汚らわしいところ」などと表現されるなどしています。

会社であれば、社名変更を検討しなければならないほどのインパクトを残した今回の件。

曽祖父が小川平吉、祖父に宮澤裕、父に宮澤弘、伯父に元首相の宮澤喜一氏という華麗なる一族を持ち、東京大学法学部⇒ハーバード大学行政学大学院修了⇒大蔵省という華麗なる経歴を歩んできた宮沢氏ですが、その政治家生命は危ういと言わざるを得ません。

数千発放たれた銃弾のうち「たった一発の銃弾」がこめかみにあたってしまったくらいのイメージの損害を被ってしまいました。

起死回生の一発はあるやなしや。

たぶんないでしょう。

ここで一句

SMバー 行ってもいいけど 自腹でね!

コーポレート・レピュテーション その34

櫻井通晴著『レピュテーション・マネジメント内部統制・管理会計・監査による評判管理』
を紹介しています。

すでに本書第1部2章から。著者櫻井通晴氏はこう書いています。

日本の経営者はレピュテーションをマネジメントを認識しているか。

2007年に行ったわれわれの調査によれば、 日本の経営者でレピュテーション・マネジメントの重要性を非常に強く認識(6段階評価のうちの評価6)している企業の経営者は

全体の約4分の1近く(23%)に達しており、

総合的にみると多くの経営者(6段階評価のうちの評価4.8)がその重要性を認識している。

それでは、コーポレート・レピュテーションを経営者が管理できると考えているのか。

この問題に関しては、欧米でも数多くの議論があるが、現在ではコーポレート・レピュテーションを資産として認識して、内部統制、CSR、レピュテーションリスクのマネジメントなどを通じて管理することが不祥事を未然に防ぐ最大の対策の1つであると考えられるようになってきた。

この点に関して、 日本の経営者の認識はどうか。

コーポレート・レピュテーションをマネジメントできるかと質問した調査項目では、

「やや可能(評価5)」だと考えている経営者が多く全体の3分の1に達した。

「かなり管理できる(評価6)」と答えた経営者は、回答者のの20分の1強(6%)にすぎなかった。

この調査から、日本の経営者は一般に、コーポレート・レピュテーションの管理が難しいと考えていることが明らかになった。



コーポレート・レピュテーションをマネジメントするにはいくつかの方法がある。

欧米企業にはRQスコア (レピュテーション指標)を活用してレピュテーションをマネジメントしようとする企業が多い。

・・著者は前著[桜井・2005]においてコーポレート・ガバナンス、コンプライアンス、環境問題、雇用と人権、製品の安全性を個々にマネジメントする方法を提唱した。

CSR(Corporate Social Responsibility;企業の社会的責任)を積極的に実践することもまたコーポレート・レピュテーションを高めるのに役立つとした。企業が社会的責任を常に自覚して経営を行なえば、その結果として企業の社会的価値が高まっていく。

バランスト・スコアカードによる無形の戦略の可視化や内部統制の充実もまたコーボレート・レピュテーションの向上に有効であることを示峻した。

CSRについては前回触れましたね。

本書の著者櫻井通晴氏も加わっているレポートには、レピュテーションの向上(毀損)は財務業績を向上(低下)させるかと題して以下のような記述があります。

「レピュテーション・マネジメントに関する調査結果の分析」
tinyurl.com/l8fylk4

企業が売上高や利益などの財務業績を向上させると、コーポレート・レピュテーションが高まる。

コーポレート・レピュテーションが高まると、企業は日々の企業活動に尊敬と賛美を受ける。

そのことから企業に有能な人材を引きつけ、士気が高まり、高い商品でもブランド価値がついて販売できるようになる。

その結果、さらに売上高が増加し、給料が上がり、従業員の満足度と生産性が上昇して顧客へのサービスがよくなる。

そのため、顧客価値が増大して株価が上昇し、財務業績を向上させる。

この良循環をストップさせる事件が起これば、逆に悪循環が生まれる。

リコールをはじめ、

企業にとって致命的な事故・事件・不祥事によるコーポレート・レピュテーションの毀損が企業の財務業績にいかなるインパクトを与えたかの雪印乳業(現・雪印メグミルク)、三菱自動車、トヨタ、パナソニックのケース・スタディを見るまでもなく、それはコーポレート・レピュテーションに甚大な影響を及ぼすことになる。

1つの重大な事件が組織のどこで歯止めが効くのか、それも組織を構成するそれぞれの力によって決まってくるでしょう。

重大な事件が起こりながら、組織の有能な人材が最小限度にその影響を押しとどめるということもあるだろうし、商品の価値がその役割を果たすこともあるでしょう。

それぞれが連関しながら良循環も悪循環も構成されています。

強い個所があれば、それが歯止めになり、そこから良循環を生み出すことも可能になるでしょう。

組織には強みもあれば弱みもある。それぞれが平均以上に強ければ大きな影響にも耐えられる。

しかし、圧倒的に弱い部分があれば、そこから底なし沼に引き込まれることだってある。

ゆえに組織や企業が自らをどう評価して自分たちを見るかは非常に重要な指標になるでしょう。

その評価指標については、今週のテーマで扱います。

★ 今週のテーマ 「コーポレート・レピュテーションの評価指標」

櫻井通晴氏は著者として加わっているレポート
「レピュテーション・マネジメントに関する調査結果の分析」
tinyurl.com/l8fylk4

これについてはすでに触れました。

ここではこの中で、

世界的に最も主要なレピュテーション指標は、1982年から現在まで続いているFortune誌の「最も賞賛される企業」、1999年から2005年まで行われてきたThe Wall Street Journal紙の「RQ]、およびレピュテーション・インスティチュート(RI)がForbes誌の協力を得て2006年から始めた「RepTrak」である。

現在、世界の主要企業との比較が容易であることもあって、世界で最も注目されるのは「RepTrak」である・・・「RepTrak」では、製品/サービスなど7つの評価項目(dimensions)がある。

それぞれに詳細な評価指標があるが、それらは属性(attribute)と呼ばれている。

として、コーポレート・レピュテーションの評価指標として7つの評価項目が紹介されています。

見てみましょう。

◆製品・サービス
高品質、価格に見合った価値、アフターサービス、顧客ニーズの満足

◆革新性
革新的、早期の上市、変化への即応

◆財務業績
高い収益性、好業績、成長の見込み

◆リーダーシップ
すぐれた組織、魅力的なリーダー、卓越したマネジメント、将来への明確なビジョン

◆ガバナンス
オープンで高い透明性、倫理的な行動、公正な事業方法

◆市民性
環境責任、社会貢献活動の支援、社会への積極的な影響

◆職場
公平な従業員への報酬、従業員の福利厚生、公平な機会提供

実にシンプルで分かりやすい評価指標ですよね。

この評価指標が掲げられているレポートにこういう記述があります。

「レピュテーション・マネジメントに関する調査結果の分析」
tinyurl.com/l8fylk4

なぜ世界のエクセレントカンパニーの経営者がレピュテーション指標に関心をもつのか。

それに対する最も簡単な答えは、

経営者が企業の持続的成長を図るために企業の評判を高めるのに最も効果的な管理のポイントがどこにあるかを、レピュテーション指標が最も適切に知らせてくれるからである。

ここまで読んでくれた方は言うでしょう。

我が社はエクセレントカンパニーではないと。またForbes誌に掲載されるような組織ではないと。

しかし、上記の評価指標「製品・サービス」「革新性」「財務業績」「リーダーシップ」「ガバナンス」「市民性」「職場」についての評価はいかなる小さな企業でもできるでしょう。

そして、その評価の仕方次第では次へのステップの道筋もおぼろげながらでも明らかになるのではないではないでしょうか。

エクセレントカンパニーもForbes誌も関係ない。

我が組織にとってこの7つの評価項目とその属性はどういう評価を下せるだろうか?

それを考えられるかどうかが分かれ目ではないでしょうか。

たった5人の組織でも、1000人の組織でも評価する項目は同じなのですから。

調査結果からみた日本の経営者のレピュテーション指標の評価を

平均値で順位づけてみると

1位 製品・サービス
2位 財務業績
3位 革新性
4位 ガバナンス
5位 リーダーシップ
6位 市民性
7位 職場

となるそうです。

御社の評価ではどういう順位になるでしょうか。やはり上記と同じような順番になるでしょうか。

これから1時間でいいです。以下の点について自社の評価を下してみましょう。

◆製品・サービス
高品質、価格に見合った価値、アフターサービス、顧客ニーズの満足

◆革新性
革新的、早期の上市、変化への即応

◆財務業績
高い収益性、好業績、成長の見込み

◆リーダーシップ
すぐれた組織、魅力的なリーダー、卓越したマネジメント、将来への明確なビジョン

◆ガバナンス
オープンで高い透明性、倫理的な行動、公正な事業方法

◆市民性
環境責任、社会貢献活動の支援、社会への積極的な影響

◆職場
公平な従業員への報酬、従業員の福利厚生、公平な機会提供

評判について真剣に考えるならまずはそこから始まるのではないでしょうか。

皆さんからの率直なご意見をお待ちしております。

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