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お知らせ

コーポレート・レピュテーション その48

独立行政法人情報通信研究機構(NICT)が国内外から日本の政府機関や企業などに向けられたサイバー攻撃関連の通信が2014年に約256億6000万件あったと発表しました。

2005年に約3億1000万件だったサイバー攻撃関連の通信件数は2010年に約56億5000万件となり、2012年は77億9000万件、2013年約128億8000万件ですから2014年はこれまで最多だった昨年から2倍以上の増加。

サイバー空間の攻撃が私たちの身のまわりにじわじわ迫っていることを知らせています。

通信の種類別では、インターネットに接続された機器を遠隔操作する目的で侵入を試みる攻撃が多かったほか、家庭でパソコンなどをネットに接続するルーターやネットに接続された防犯カメラなど、パソコン以外の機器が乗っ取られて「踏み台」として悪用され、通信の発信元になるケースが増加していることも判明したとのことです。

発信元のIPアドレスは、中国が約4割で最も多く、韓国、ロシア、米国が上位を占めたとか。

サイバー攻撃というと国単位の大規模なものを思い浮かべることも多いですが、PC遠隔操作事件などは悪質なサイバー犯罪は警察を翻弄し無実の人を拘留するなど大きな問題を提起したのは記憶に新しいところです。

片山被告を勾留へ PC遠隔操作事件 関与すべて認める
www.asahi.com/articles/ASG5N3D1PG5NUTIL003.html

10年間で80倍にも膨らんだサイバー攻撃の技術なりテクニックはもうすぐ私たちにとってより身近なものになっていくでしょう。

準備と心構えがそろそろ必要になっていくのではないでしょうか。

最新のサイバー攻撃の発生メカニズムと、対策のあるべき姿2012年2月 サイバーディフェンス研究所 名和 利男
www2.nict.go.jp/nsri/plan/H24-symposium/pdf/04.Nawa_presentation.pdf

コーポレート・レピュテーション その48

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)によるネット利用者の意識調査が発表され、スマートフォンとタブレットを使い、インターネットを通じてブログやツイッターなどへ投稿した人のうち、4人に1人が、他人や企業の悪口などの「悪意のある投稿」をした経験のあることが明らかにされました。

2014年度情報セキュリティの倫理に対する意識調査 調査報告書2015年2月 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)http://www.ipa.go.jp/files/000044094.pdf

今回はこの意識調査の結果を皆さんに紹介し、認識を新たにしたいと考えています。

まずはインターネット上でのサービス利用頻度について【10代、20代で「LINE」の割合が4割超え】となってきています。

20代では

「LINE」以外にも「Facebook」(46.0%)、「mixi」(43.8%)、「Twitter」(53.5%)、「ブログ(アメーバブログ、FC2ブログ、はてなダイアリー、等)」(50.4%)、「掲示板(2ch掲示板、Talk Me、Yahoo!掲示板、等)」(51.5%)、「動画共有サイト(YouTube、ニコニコ動画、等)」( 85.0 %)

が全体よりも高い利用率

「LINE」の使用頻度が圧倒的に高いというのが私個人の感想です。

デマの事実化が避けられないインターネット情報の特性

デマの事実化が避けられないインターネット情報の特性

インターネット情報を監視・分析するホットリンクによると、インターネットにおけるあらゆる情報素材の中でも、危機的状況の要因をつくるものは「ツイッター」と「2ちゃんねる」だという。

1時間の間に100以上の情報が連ねられ、一気にホットイシューに展開することもあるため、同社では30分ごとにキーワードをもとにサイト内を直接検索して風評の拡散を監視するサービスを提供しているという。

どこに監視の資源を選択及び集中するかを考えさせられる数字ですね。

インターネット上での情報発信行動については、【「閲覧のみで、投稿はしたことがない」が6割超】ということで、

20代は「SNS(Facebook、Twitterなど)に写真、動画などを投稿する」41.7%「SNS(Facebook、Twitterなど)に文章を投稿する」31.8%

の割合が全体よりも高い。

60代、70代以上は「閲覧のみで、投稿はしたことがない」が7割以上と全体よりも高い。

インターネット上への投稿理由は、「交流のため」が43.6%「情報や知識を共有するため」35.7%「楽しいから」29.1%「友人や知り合いに近況を伝えるため」27.7%

年代別でみると、70代以上は「情報や知識を共有するため」が4割を超えている。

全体と比較すると、10代は「交流のため」「楽しいから」が半数を超え、「友人や知り合いに近況を伝えるため」が3割を超え全体よりも高い。

「閲覧のみで、投稿はしたことがない」と回答した人のうち、パソコン利用者は61.5%(11.4ポイント増)、スマートデバイス利用者は47.1%(12.8ポイント増)ですから半数は傍観者、しかし半数はなんらかの投稿があるということになります。

インターネット上に投稿しない理由は、

パソコン利用者は「関心や必要性がないから」29.5%「インターネット上に自分の痕跡を残したくないから」24.4%

が高く、

スマートデバイス利用者は「インターネット上に自分の痕跡を残したくないから」(33.5%)「関心や必要性がないから」(22.1%)

が高く、・・・

いずれも半数近くで、想像ですがこの数値はこれからもある程度維持されていくのではないでしょうか。

というのも、インターネット上へ投稿しない理由では、

「特にない/なんとなく」が8割超「関心や必要性がないから」55.4%「投稿する時間がない、または面倒だから」44.0%「インターネット上に自分の痕跡を残したくないから」43.0%

とあり、自分と関わり合いのないものに大部分の人はそれほど関心はないことを数値は示しており、用心のために痕跡をのこなさい人もあわせると大多数は積極的な投稿はしないと考えていいと思います。

それでも半数は何らかの投稿をするわけで、コメントや写真、動画の投稿をしたことがあるインターネット利用者の投稿する際の心がけについては、

パソコン利用者では「人の感情を害さない内容にする」47.9%(7.0ポイント減)「人に非難されない内容にする」37.7%(6.8ポイント減)

スマートデバイス利用者では「他人や企業に迷惑を掛けない内容にする」44.9%(12.4ポイント減)「人に非難されない内容にする」38.1%(9.9ポイント減)「人の感情を害さない内容にする」48.3%(8.7ポイント減)

投稿するさらに半数の人は良識を持って情報発信をしようと心がけていると見ることもできるでしょう。

さらにインターネット上に投稿経験がある利用者の中で何らかの悪意のある投稿を経験した割合は、

パソコン利用者では22.2%(4.2ポイント減)スマートデバイス利用者では26.9%(3.4ポイント増)

で悪意のある投稿をする人の割合は全体の約15%くらいになるでしょうか。

悪意のある投稿後の心理について、

パソコン利用者は「何も感じない」が40.7%(7ポイント増)と最も多く、

スマートデバイス利用者では「気が済んだ、すっとした」が31.9%で最も多く・・・

悪意ある投稿の理由として、

パソコン利用者では「人の意見に反論したかったから」30.8%「人の意見を非難・批評するために」22.7%

スマートデバイス利用者では「人の意見に反論したかったから」32.3%「人の投稿やコメントを見て不快になったから」27.6%「人の意見を非難・批評するために」25.5%

非難と批評は別種のものと分類したいところですが、その境目は曖昧です。

ただ悪意ある投稿の理由となっていますが「反論」したいという数値も含まれていますから、それらすべてに悪意があるとは言えないのかもしれません。

なお、また悪意ある投稿において、スマートデバイス利用者では、

「相手に仕返しをするために」が5.4ポイント「人の意見に反論したかったから」が4.4ポイント「炎上させたくて」が4.0ポイント

とそれぞれ増加しているようですからちょっと空いた時間に手軽に投稿が結果的に悪意ある投稿につながっている可能性も否定できません。

また、インターネット上に投稿経験がある利用者の中で悪意のある投稿経験者の投稿後の心理においてパソコン利用者は「何も感じない」が4割以上となっていることも、投稿そのものに最初から悪意があるというよりは気軽に書いたものが結果的に悪意ある

ものになってしまっている現象を生んでいる可能性もあります。

つまりそもそもそれほど悪意はなかったが大騒ぎになったという事例が日々ありますが、それらはこうした「何も感じない」という人から生まれてきているということではないでしょうか。

最初から悪意ある投稿はごくわずかで、悪意はなかったが気軽に投稿したら悪意があると解釈されたり、誤解されたりすることで燃え上がっていくことも多いような気がします。

そうしたことが生まれる背景には、インターネットで得る情報への評価・対応の項目で

「気になる情報は、複数のサイトで内容を確認する」「ニュースサイトやまとめサイトの記事は、タイトルと概要だけに目を通すことが多い」が6割を超え

ネットによる情報収集が当たり前になっている中で、

年代別でみると、10代、60代、70代以上で「得た情報が本当かどうか確かめることはしない」が他の年代よりも高く、「気になる情報は、複数のサイトで内容を確認する」が低い。

本当かどうかはあまり気にしないという結果からそう考えられます。

知っているが本当かどうかわからない。しかし、そもそもそれらについて関心が高かったわけではなく、話題になっているので見た。そして本当かどうかわからないけれど気軽に投稿した。

こんな構図が見えてきそうです。

お気軽で無関心で無防備な様子は個人情報を公開している利用者の調査でも明らかです。

インターネット上に個人情報やプライベートな情報を公開している利用者の公開の際の考えとして、

「友人や知人しか見ない」

パソコン利用者では26.0%(11.1ポイント減)で4人に1人は「友人や知人しか見ない」と考えているスマートデバイス利用者では49.2%(7.9ポイント減)と半数近い人が「友人や知人しか見ない」と考えている

この数値を見ると、自分が他者にそれほど関心がないのと同様、他者も自分には関心はなかろうという意識は明らかですし、不特定多数の人が見られる状況の中でも「友人や知人しか見ない」という意識が自らのお気軽な投稿である時さらされてしまう事態を招くのでしょう。

個人情報を公開している利用者の調査でもはほかに

「登録している情報は他人に知られても問題がない情報である」パソコン利用者27.5% スマートデバイス利用者35.6%

と自衛する意識が薄くなり、

「漠然とした不安がある」がパソコン利用者で5.3ポイント増の21.7%、スマートデバイス利用者で5.2ポイント増の18.3%と公開した際のリスクに対する意識が希薄となっている傾向が見られる。

と調査報告では指摘されています。

また他人の個人情報公開経験がない利用者は、

パソコン利用者で90.8%スマートデバイス利用者では79.4%

でお手軽なスマートデバイスでの数値が低くなっているのは意識の低さからでしょう。

不特定多数の人が見られる状況の中でも「友人や知人しか見ない」という意識をいかに改善していくかがこれからの課題になると思いますが、日々の炎上や拡散の事例でたいていの人は気づいていくことになるでしょう。

唯一学習しないで無防備ネットに自分をさらしてしまう可能性があるのはやはり10代20代の人たちということになっていくと想像します。

また、

パソコン利用者で他人に個人情報を公開された経験があるのは17.5%

公開された後の行動は「何もしていない」が77.3%

公開された後の心理として

「特に何も思わなかった」が53.5%と半数以上で、

何かしら抱いた感情では「常識がないと思った」が27.1%と高い結果となった。

この数値を見ると、個人情報を公開されても「何もしていない」人が一番多いことから、被害者としての意識も薄いと見られます。

「常識がない」とは思うが「友人や知人しか見ない」という意識が強いのでしょう。しかし、皆さんご承知のようにネットは不特定多数の人が見ていますから。

組織でいえば上司は2つの目で部下を見ているが、部下は多数の人が多数の目で上司一人を見ている形になります。よって組織では、特に日本の組織では上司の振る舞いがきつく問われるわけですが、ネットではこの目が無数にあるわけですから、知らないうちに被害者になっている状況はこの数値から見るとまだまだ頻発すると見ていいでしょう。

その意識は以下の数値にも表れていて

◆利用しているサービスについて、個人情報やプライバシー情報の公開範囲制限の方法を知らないのは、

パソコン利用者では「Facebook」「mixi」で3割を超えた。

スマートデバイス利用者では、「Facebook」が3割以下となったものの、他のサービスでは3割以上という結果となった。

◆設定方法を知りながら対策していないのは、

パソコン利用者では約35~45%スマートデバイス利用者では約40%~60%

という結果となった。

SNSの個人情報やプライバシー情報の公開制限の設定方法を知らない利用者が3?4割程度で、スマートデバイス利用者では設定方法を知りながらも未対策が4割超え。

これは裸で火事を消しに行くようなものですよね。

熱いのはわかっているけれど、行ってみようというノリがまだネットには色濃く残っているということでしょう。

しかし、悲観はしなくても、この状況は徐々に少しずつ改善されていきます。

私たちは今回の調査から「お気軽に発信された」もしくは「悪気なく投稿された」ものを見逃さずに処置していくということを学べばいい。

ほとんどの場合は「お気軽」「悪気なく」投稿されたものですから、処置をすれば早急な対処が可能であることを今回の調査は示していると思います。

すでに紹介した【他人に個人情報を公開された経験があるのは17.5%】で【公開された後の行動は「何もしていない」が77.3%】は個人の数値ですが、これが現状では組織でもそのまま当てはまる数値だと思います。

それで本当にいのかどうか。それは今回の調査をあなたがどう読むかにかかってくると思います。

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