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お知らせ

コーポレート・レピュテーション その63

先日、「第7回AKB選抜総選挙」がありました。

フジテレビ系で放送された開票特番の視聴率は関東地区で18.8%だったとか。

その商法などがいろいろな批判にさらされながらも、今の時代に20%近い視聴率を取るのですから、人気があるからこそのさまざまな批判なのでしょう。

私が「AKB選抜総選挙」のことを知ったのは、翌日の新聞でしたが、「AKB選抜総選挙」の結果が新聞に掲載されるようになったのはいつ頃だったのだろう?

新聞に載せる載せないの基準は何なのでしょうか?

個人的には「AKB選抜総選挙」のことを掲載するなら、プロレスの試合結果も小さくていいので掲載してほしいと切に希望いたします。

そんなことを希望するのは、たぶん私だけでしょうが・・・

コーポレート・レピュテーション その63

ハラスメントについて過去2回のメルマガで取り上げました。

コーポレート・レピュテーション その61

コーポレート・レピュテーション その61

コーポレート・レピュテーション その62

コーポレート・レピュテーション その62

一応今回がまとめの最終回と考えています。

度々ここでは紹介してきましたが、ハラスメントの定義は・・・

大阪医科大学「ハラスメントの定義」
www.osaka-med.ac.jp/deps/jinji/harassment/definition.htm

ハラスメント(Harassment)とはいろいろな場面での『嫌がらせ、いじめ』を言います。

その種類は様々ですが、他者に対する発言・行動等が本人の意図には関係なく、相手を不快にさせたり、尊厳を傷つけたり、不利益を与えたり、脅威を与えることを指します。

でした。

ちょうどテニスの全仏オープンが終わったところですが、今回の全仏オープンでは早々と敗戦してしまった人気の女子プロテニスプレイヤーにブシャール選手がいます。

このブシャール選手が1月の全豪オープンテニスでちょっとした話題になりました。ハラスメントでです。

覚えていらっしゃる方もいるかもしれません。

ブシャールは全豪オープン2回戦を完璧な試合運びで勝利し、3回戦へ駒を進めました。

その試合よりも試合後のインタビューがちょっとした問題になったのでした。

ブシャールが試合後のアホなインタビューに赤面!?
tennis.newssports.co/archives/1144

・・・この日のハイライトはむしろ試合後のコートサイドインタビューだった。

ピンクと黄色を基調とした派手なウェアのブシャールに対し、インタビュアーが「ちょっと会場のみんなにウェアが見えるように1回転してみてくれる?」と要求したのだ。

「1回転?」とブシャールが戸惑っていると、さらに「バレエみたいにさ。ほら、やってみて」とたたみかけられ、仕方なくくるりと回らされてしまった。

ブシャールは恥ずかしそうに赤面。両手で顔を覆い隠した。

その後、コートを離れて記者に囲まれたブシャールは「よく分からないけど、年配のインタビュアーから『回れ』って。まあ、ちょっとおかしかったわね。まったく予想もしていなかった」と状況を説明していた。

このインタビュアーの振る舞いはすぐに大きな波紋を呼びました。

ブシャールの試合後インタビュー、「性差別」と波紋呼ぶ
tinyurl.com/o3epkfp

【AFP=時事】女子サッカーイングランド代表の主将ケリー・スミスは26日、全豪オープンテニスの試合後インタビューで、ブシャールがウエアを見せるためにターンを要求されたことについて、自分ならインタビュアーに「ビンタを食らわせる」とし、発言に対する不快感をあらわにした。

豪民間テレビ局チャンネル7の男性インタビュアーは、ブシャールに対し「ターンして全身を見せてよ」とリクエスト。

この発言が「性差別」だとしてソーシャルメディアなどで波紋を呼び、ビリー・ジーン・キング氏らも嫌悪感を示している。

女子スポーツを振興する草の根活動「Women’s Sport Trust」をサポートするスミスは、「もし私が彼女の立場だったら、(インタビュアーの)頬をはたいてやるわ。女子選手に対する差別よ」とコメント。

「女子スポーツに対する無知を象徴しているわ。これが子どもたちにも伝わってしまうの。こういう発言をしても大丈夫だと考えている人が、まだまだ大勢いるということね」と付け加えた。

キング氏は、ツイッターに自身の意見を投稿した。

「全豪オープンのインタビュアーが、試合後インタビューで『ターンして』と言ったことは、言語道断です」

「本物の性差別だと思う。女性に聞くなら、男性にも同じことを聞きなさい」

「性別にかかわらず、見た目ではなく成果を評価するようにしてほしいものです」

【翻訳編集】AFPBB News

皆さんはこの記事を読んでどんな感想をいだきますか?

おそらく個人個人でさまざまな意見があるのではないでしょうか?

問題だ!問題ではない!という観点はひとまず置くとして、ここまで取り上げてきたようなハラスメントに関することでも、さまざまな解釈や意見があるのは百も承知です。

ここでみなさんに示したいのは、事の良し悪しではなく、こうしたことが大きな話題となって、日本に限らず全世界に瞬時に発せられるという点です。

その点からいっても、組織はこうした問題などを定期的に精査して、具体的な事例として組織にフィードバックする体制が求められるのではないでしょうか。

フィードバックされないから、同じようなことが起こり、問題になり、評判は落ちる。

ツイッターが「バカッター」とか「バカ発見器」と揶揄されて、軽い気持ちのいたずらや大げさな吹聴が組織や個人に大きな困難を課しているのを見ても、あれだけ話題になってもなお当の本人はそれが大きな問題になると言う認識を持っていない事例を見ても、今や組織に関連するニュースは組織内で共有されなければ意味がありません。

全世界のあらゆるニュースを共有せよということではなく、「評判を管理する部署」は評判に問題が生じるニュースについては、社内で共有される仕組みが現在では求められていると思います。

営業部には営業に関するニュースや経済状況のニュースが共有されるように、「評判を管理する部署」は評判に問題が生じるニュースについて、収拾、評価、フィードバックをこれからはしていく必要があります。

フィードバックした上で、組織の態度を決定する。この組織の決定が組織に共有されなければ、「またかよ」ということが頻繁に起こる。頻繁に起これば、世間はそれらについて組織の無関心を責めるという構図が成り立ちます。

とはいっても、「評判を管理する部署」がない組織も多く、いくらかの時間と経験値を経て、ようやく今述べたことが多くの組織にこれから認めていただけるようになっていうのでしょう。

先のブシャール選手に対する性差別の問題に話を戻すと、日本弁護士連合会のサイトでは、「セクシュアル・ハラスメント」と「性別による差別的取扱い」について以下のように区分けしています。

セクシュアル・ハラスメント」と「性別による差別的取扱い
www.nichibenren.or.jp/contact/claim/sexual_harassment.html

「セクシュアル・ハラスメント」とは、他人に不快感を感じさせる性的な言動をすることを意味します。

例:

・身体的特徴や容姿の善し悪しを話題にすること
・食事等にしつこく誘うこと
・「男のくせに」「女性は職場の花でいてほしい」等の発言をすること

「性別による差別的取扱い」とは、生物学的又は社会的な性差を理由として差別的な取扱いをすることを意味します。

例:

・募集、採用の対象を男女のいずれかのみに限定する
・採用条件や選考基準を男女別にする
・業務分担を男女別にする
・教育訓練の条件・内容等について男女で差を設ける
・婚姻・妊娠・出産等を理由として女性に対し不利益取扱いをする

先のニュース記事では、ブシャール選手に対する「ターンして全身を見せてよ」は翻訳で「性差別」と訳されていましたが、日本弁護士連合会の区分けに沿って考えてみると、個人的には「性差別」というよりは「ハラスメント」といったほうがより近いのではないかと思います。

ネットの「コトバンク」の【性差別】の項では以下のように説明されています。
tinyurl.com/pmrunm9

性別を理由とした差別。女性が男性より劣った性として差別(女性蔑視)されることが多い。

1979年に国際連合の女子差別撤廃条約が採択され,男女平等を目的として,あらゆる領域で性に基づく差別を解消する措置が義務づけられた。

これでいくと、また記事にあった批判コメントを推し測っていくと、ブシャール選手に対する「ターンして全身を見せてよ」は「女性蔑視」と解釈されているとも考えられます。

ブシャール選手で問題になった点は当の本人が決着をつけて、事態は沈静化しました。

ブシャールが「性差別論争」に決着をつけるひと言
tennis.newssports.co/archives/1156

世界ランク7位のウージニー・ブシャールが「性差別論争」に自ら終止符を打った。

ブシャールは全豪オープン2回戦でキキ・バーテンズに勝利した後、コートサイドインタビューで男性リポーターから派手なピンクと黄色のウェアをからかわれ、「ちょっと場内に見えるようにくるっと回ってみて」と求められた。

このコメントに激怒したのが、かつての名選手ビリー・ジーン・キングさん。「女性に向かってくるっと回れなんて、インタビューの一線を越えている。明らかに女性差別だわ。」と怒り心頭になった。

ただブシャール本人はこの論争をそれほど気に留めていないようだ。

続く3回戦キャロライン・ガルシア戦に7-5、6-0で勝利。再びコートサイドでインタビューに答え、「そんなに腹が立つほどのことでもないわ。もしインタビュアーが男性選手に向かって『ちょっと腕を曲げて筋肉を見せてくれる?』って聞くんだったら、くるっと回れって言われてもオーケーよ」とにやり。してやったりの笑みを浮かべていた。

男性インタビュアーが所属していた豪民間テレビ局に抗議もあったように聞いていますが、当の本人が決着をつける形でこの話は静まりましたが、これまでも、そして今後もこうした問題は時々起っていくことでしょう。

この男性インタビュアーが所属していた豪民間テレビ局がこの問題に対してどう対応したかはわかりませんが、もし私がこのテレビ局に所属して評判の管理を気にするなら、この問題は社内で共有すべく動くでしょう。

もう一度起これば、また同じ社員がこうしたことを2度起こせば、テレビ局の評判が崩壊しかねないからです。

一度うやむやになったからと言って、何の学習もせずに同じ議論を巻き起こせば、世間はネットに蓄積された過去のニュースを持ち出して「常習犯」としてさらす行為を行う可能性だってあります。

世界では「忘れられる権利」について議論していますが、ネットは「いつだって忘れずにすぐに思い出させる」機能を常に装着しています。

こうしたことからも特に社外で起こり話題になった事例はきちんとその事件の概要を追って、一定期間で社内の情報共有まで持っていく。

さらにそれらが蓄積した段階で、ルールなり、注意喚起なりを行い、定期的にフィードバックしていく形を取らざるを得ないのではないでしょうかね。

ドイツのビスマルクが言ったとされる「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」とはまさにこのことでしょう。

自らに起こった経験からだけ学ぶのは愚者であり、すでにどこかで起こった歴史から学ぶものこそが賢者。

しかし、世の中に賢者は少ないようです。

「性別による差別的取扱い」は明確でわかりやすいですが、ハラスメントは非常に判断が分かれます。

ハラスメントは、加害者の意図に関係なく、被害者本人がどう感じるかが問われるからです。

いかに情報共有しても、いかに対策しても人類における差別はこれまで「0」にはなりませんでした。「0」を目指してはいるのですが。

今回はテニスの話題でしたので、テニスで事例を挙げれば、

錦織圭とコーチ(マイケル・チャン)が受けた「人種差別」
gendai.ismedia.jp/articles/-/42099

また、アジア出身の女子テニス選手として、史上初めてシングルス世界ランクトップ10入りしたクルム伊達公子さんは、昨年嫌がらせに近い扱いも受けました。

伊達公子オフィシャルブログ
ドーピングテストのその後
ameblo.jp/kimiko-date/entry-11965406047.html

さまざまなところで問題が起こり、話し合い、解決策が練られ、対処するが、新たな問題はまた起こりうる。

それでも私たちは起こったこと1つ1つに真摯に向き合わねばなりません。

そして、向き合った末に過剰なルールや扱いが増えることで、冤罪など新たな罪も生み出されています。

リアル”それでもボクはやってない!”痴漢冤罪、30歳中学教師2年半の戦い【前編】
wpb.shueisha.co.jp/2014/11/24/39391/

リアル”それでもボクはやってない!”痴漢冤罪、30歳中学教師2年半の戦い【後編】
wpb.shueisha.co.jp/2014/11/25/39614/

それでも、やっぱり私たちは起こったこと1つ1つに真摯に向き合わねばなりません。

永遠の追いかけっこに飽きたとき、私たちは市場から退場しなければなりません。それが宿命ですから。

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