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投稿された側、した側の両方が炎上した事件

SNSの投稿から起きてしまう炎上事件。もはやめずらしいものでもなんでもなく「あぁ、またか」と言ってしまうほど日常茶飯事となっている昨今ですが、今までのような炎上とは少し異なる、投稿された相手と同時に投稿者自身も非難されてしまうような炎上事件がありました。

熊本のある時計店が公式Twitterで投稿した内容が全ての始まりでした。この時計店は熊本地震で被災しており、店舗も全壊。仮店舗で営業している最中に仕入先である高級腕時計メーカーから一方的な認定店舗の取り消し通知が届き、今後このメーカーからの商品仕入れができなくなってしまった。この内容を実際に時計メーカーから届いたと思われる「確認書」の画像と一緒に投稿しました。

この投稿内容では、元の店舗は震災被害により解体作業中で、今年末には新店舗での営業が始められるので取引停止は考慮して欲しいと要望したにも関わらず、時計メーカーは一方的に打ち切ってきたという店主の無念さが書き綴られていました。

またこの時計店は124年も前の創業時から今回の時計メーカーと取引を行っており、こうした背景もあったことで、あまりに無慈悲な時計メーカーの対応に、当初は投稿された側の時計メーカーを強く非難する声がネット上に溢れました。

しかしこの投稿が広まり、より多くの人達の目に触れるようになると今度は、逆に投稿した本人である時計店側に非難の声が向き始めました。その内容とは、取引先との重要な文書をSNSに公開してしまって良いのか、ビジネスとしてのモラルは無いのか、この時計店も信用できない、といった批判でした。

投稿した何が問題か?

メーカーの無慈悲な対応に批判が広がる中、翌日には投稿内容を削除しました。投稿者への批判が増え炎上となったことは想定外であったはずです。結果、投稿者はお詫び文を公式サイトやTwitterに載せる事態となってしまいました。

今回、最初は投稿者の怒りの先である時計メーカーにまわりの人達の批判が向いていたのに、次第に投稿者への批判も出てきてしまった原因は何だったでしょうか?

原因の1つは、本来当事者同士しか見ることのないビジネス上の内部文書を世界中の誰もが見られるTwitterに、修正等もなくそのまま投稿してしまったことです。

もう1つの原因は、「#(ハッシュタグ)」の使い方に問題があったと思われます。投稿を意図的に拡散するときに「#拡散希望」といったタグを一緒に投稿したりしますが、今回はメーカー名や商品名のほか「#地震被災中」「#店舗全壊でもノルマを言われる」といったタグも一緒に投稿されています。

これらを見て同情してメーカーへの批判が広まる一方で、投稿した側のマイナスイメージにつながったのではないでしょうか。

SNSで誰かを批判するときには、「これはモラルを欠いたやり方ではないか?」ということを、見直してみることが重要です。相手に非がある内容の投稿でも、やり方によっては投稿した自分自身が非難されることもあるからです。

今回のような当事者同士の文書はもちろん、個人情報が含まれるものや、個人のプライバシーを侵すようなものなども非難が投稿者に向かう可能性があります。

どうしても冷静な判断ができないような状況であれば、投稿前に身近な人などに見て判断してもらう、という第三者の意見も参考にすべきです。

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