2ちゃんねるでの誹謗中傷は名誉毀損で訴訟は可能?

さまざまなジャンルの話題で盛り上がる巨大掲示板の2ch。匿名性の高さと、発言のしやすさなどから、時に特定の企業に対する誹謗中傷へと内容が発展していく場合もあります。

2ちゃんねるでは、企業たたきの書き込みを多く見かけますが、事実無根の書き込みや明らかに悪意を持って情報が書き込まれている場合などは、企業としては見過ごすことはできません。

このように匿名性の高い2chでの発言における誹謗中傷は、名誉毀損などで訴訟を起こすことができるものなのでしょうか?

名誉毀損で訴えることができます

誹謗中傷の内容が名誉毀損にあたる場合などは、たとえそれが2ch内での書き込みであったとしても、訴えることが可能です。実際、過去にも多くの2chにおける書き込みが名誉毀損で訴えられた例が多くあります。

この際、書き込みを行った人物に対して訴訟を起こすケースと、2chの管理人に対して名誉毀損で訴訟を起こすケースの2通りがあります。場合によっては両者に対して訴訟を起こすケースもあり、どのパターンにおいても過去に例があります。

【参考URL】:弁護士ドットコム:「2ちゃんねる 名誉棄損」の法律相談

刑事事件としても扱える

2chでの誹謗中傷を名誉毀損で訴える場合、企業としては警察へ被害届を提出することも可能です。あまりにも悪質である場合などは、刑事事件として扱ってもらい、刑事告訴を行うことができるのです。

ただし、事件性が低い場合など、内容によっては警察としてはなかなかスムーズに対応してもらえない場合もあります。そのような場合には、もちろん、刑事事件としてではなく民事で争うことも可能です。弁護士などの協力を得て、名誉毀損で訴えるのです。

弁護士に相談をして名誉毀損で訴えるには

弁護士に2ちゃんねるでの誹謗中傷に関して相談をする場合、名誉毀損で訴えることを視野に入れている旨を伝えます。相談の際には、中傷を受けていることがわかる資料などを用意しましょう。

書き込みを行った相手を訴える場合は、まず誹謗中傷を行っている人物を特定しなくてはなりません。そのためには、2chへのIP開示請求、そしてプロバイダへの個人情報開示請求が必要になります。書き込みを行っている人物が特定できれば、名誉毀損で訴訟を起こします。

名誉毀損で訴え慰謝料請求

このように、2chでの誹謗中傷に対して、名誉毀損で訴えることは十分に可能です。企業に対する誹謗中傷や名誉毀損ともなれば、慰謝料請求なども高額になる場合もあるでしょう。

とはいえ、素人では適正な慰謝料の額も、名誉毀損で訴訟を起こす方法もわかりにくいものです。もしも、2chでの誹謗中傷で悩まされている場合には、弁護士などに相談をするのが得策といえるでしょう。

風評被害の教科書 の他の記事