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2025年9月11日(木)

ソルナ安宅代表が「中小企業からニッポンを元気にプロジェクト」公式アンバサダーの田村淳さんと対談いたしました。

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ネットの風評被害から企業を守る。
ソルナ安宅代表と田村淳が語る「カイシャの病院」の役割

日本の経済を支える中小企業支援サービス事業を行う株式会社中小企業のチカラが運営する「中小企業からニッポンを元気にプロジェクト」。中小企業にターゲットを絞り、12組の著名人/著名キャラクターから成る公式アンバサダーと共にブランディング、プロモーション支援など多面的なサポートを行なっている。

今回プロジェクト参加企業から、「カイシャの病院」を掲げ風評被害対策を行うソルナ株式会社の安宅祐樹代表と、プロジェクトの公式アンバサダーである田村淳さんとの対談が実現した。「企業が抱える悩みや課題を適切に治療できる場所を作りたい」という思いから2011年に創業した同社を、証券・コンサル出身の安宅氏が事業承継型の経営者として引き継いだ。インターネットと密接に関わる現代社会で起こる風評や炎上といった課題に対し、“治療”と“予防”の両面からアプローチを続けるソルナ株式会社を、田村さんの視点で解き明かした。

「人となり」を定量化する時代へ──“ネットの履歴書”で見抜く適性とリスク

田村淳:ソルナが対策している“会社の風評”というのは、ネット上に書かれたあらぬことを本当のように拡散されることですか?

安宅祐樹代表:おっしゃる通りです。例えば、元従業員が投稿したネガティブな書き込みが“デジタルタトゥー”のようにネット上に残り、企業の採用や営業に悪影響を与えるケースが非常に多いです。弊社は、そうしたネガティブな検索サジェストや記事の表示を抑える“治療”と、将来の炎上を未然に防ぐ“予防”の両軸で支援しています。

田村:この時代だからこそ生まれた会社のような気がしますけど、安宅さんがソルナの事業を引き継ごうと思われた決め手はなんだったんですか?

安宅:前職の証券会社やコンサルティング会社で企業を支援する中で、風評に苦しむ会社が非常に多いと感じていました。その課題に関して“治療”と“予防”の両面から対応できることには、大きな社会的意義があると考えています。また、今後の市場の拡大も見込める分野ですし、これまで自分が培ってきた戦略立案や営業・マーケティングを活かして、この優れた技術とサービスを多くの方に届けたいと思ったのが、引き継ぎを決めた大きな理由です。

田村:その技術で安宅さんがソルナの代表として今後取り組んでみたいのはどんなことですか?

安宅:やはりソルナが長年注力してきた風評被害の“治療”と、“予防”の中でも、特に“予防”の領域に力を入れていきたいと考えています。風評が発生しないよう企業のネット状況を常時監視するサービスや、従業員向けのSNSのリテラシー研修を提供しています。さらに、採用候補者が入社後に問題を起こしたり、退職後にネット上で企業の悪口を書く可能性があるかを事前に診断する「ネットの履歴書」というサービスも展開しています。たとえば企業から「採用候補者Aさんの“ネット上での素の顔”を調査してほしい」という依頼を受けた場合、Aさんの裏アカウント含むSNS・WEB上の投稿を徹底的に調査・分析して、採用リスクや入社後に活躍する可能性をレポートにまとめてご提供しています。

田村:へえ、入社後に活躍するイメージまで分かるんですね。

安宅:はい。SNS上での文章を解析して、性格的傾向を定量的に捉えることができます。また履歴書や職務経歴書には書かれていない、たとえば学生時代に生徒会長を務めていたり、部活動でキャプテンをしていたり、作文で賞を取ったといったポジティブな情報も拾い上げます。旧来の履歴書・職務経歴書や採用面接だけでは分からない“人となり”の部分を「ネットの履歴書」を通じて補完することが目的です。

田村:治療だけでなく予防までできるというのは心強いですよね。一度炎上してしまうと取り返しがつかないケースもありますし、そのリスクを避けるために予防への投資は必要な気がします。

安宅:企業様の場合、1回の炎上で新しい社員が採用できなくなったり、契約が白紙になるなど、長期的なダメージにつながるケースが少なくありません。そうした事態を未然に防ぐという意味でも予防にはしっかり取り組んでいただきたいと思っています。弊社が提供している「ネットの履歴書」も私たちの考えでは“予防”に該当するサービスです。

炎上・風評の専門家だからこそできる「治療」と「予防」

田村:僕も芸能活動をしている中で、事実と異なる情報が広まってしまうことに悩まされることがありますが、個人向けのサービスは考えてらっしゃるんですか?

安宅:基本的には法人様向けのサービスが中心ですが、現時点でも芸能人など一部個人のお客様がいらっしゃいます。風評の種類や背景によって対策は異なるため、それぞれの状況に応じた対策をご提案するようにしています。たとえば既に炎上をしてしまった会社、風評被害で本当に困っている企業に対しては、web上の風評記事やネガティブなサジェストワードを目に触れにくくする“治療”をメインにしています。

田村:そんなことができるなんて考えてもみなかったから諦めていました。「こういう風評被害に困っているので、これを解消してくださいソルナさん!」みたいな軽い気持ちの依頼でもいいんですか?

安宅:もちろんです。多くの方は、そもそもなぜ風評が起きているのか、どうすれば収束するのかをご存じありません。その分析と対応こそが、弊社の専門領域ですので、まずはお気軽にご相談いただければと思います。私たちが風評の状況を丁寧に分析し、それが治療可能かどうか、可能であればどのような手段を講じるべきかをしっかりとご提案させていただきます。

田村:言える範囲やたとえ話でも構わないんですけど、たとえばどんなふうに解決をしたのか教えていただくことは可能ですか?

安宅:では一例としてお話します。例えば、営業に力を入れている企業では、数字を重視し、上下関係が明確で、厳しい規律のもとスパルタ的な育成を行っていることがあります。

田村:オフィス内に「今月の総合売上◎◎万円達成!」とスローガンが掲示されてあったり、上司が部下を激しく鼓舞したりとか、そういう感じですよね。

安宅:そういった社風に馴染めず退職した元社員が、就職口コミサイトに「この会社は宗教的だ」といった投稿をしてしまうケースがあります。そういった投稿が蓄積すると、検索エンジンで社名を検索したときに「○○株式会社 宗教」といったサジェストワードが表示されるようになってしまう。

田村:うわ、サジェストワードってそんなにも事実が捻じ曲げられてしまうんですね。たまったもんじゃないな。それを取り除くのもソルナの仕事ということですね。

安宅:はい。たとえ一言のサジェストでも、印象に大きく影響します。サジェストワードからそれを取り除くだけでも、企業の信頼回復に大きく寄与するんです。

お客様の課題をお客様以上に理解する

田村:1回風評被害の治療が成功すれば、次に予防を提案するときにも「こういうリスクを未然に防ぐことができますよ」と具体的に提言できますよね。

安宅:おっしゃる通りです。治療と予防はつながっていて、循環するものだと考えています。

田村:なるほど。そうなってくると、会社の広報の人たちにも予防意識を持ってもらいたいですよね。広報は自分の会社のPRが仕事だけれど、それだけだと風評被害や炎上リスクを処理することはできないし、予防することが結果的にPRにつながっていく部分はあると思います。

安宅:まさにそこがポイントです。広報担当者はポジティブな情報発信には長けているものの、ネガティブなリスクへの対処まで踏み込めていないケースが少なくありません。弊社は日本リスクマネージャー&コンサルタント協会と共同で開発した「ブランドドクター」という資格制度を運用しており、社員もそれを取得したうえで風評対策を行っています。今後は、企業の広報担当の方々にもこの資格を活用いただき、社内で風評被害対策に対処できる仕組みを作っていただきたいんです。

田村:でもそうなってくると、ソルナさんの仕事が減ってしまうんじゃないですか?

安宅:風評対策は技術的な知見と長年の経験が必要なんですよね。というのも、検索エンジンのアルゴリズムは日に日に変わっていくので、必要な対策の手法も変わっていくんです。弊社のように15年それを専門としている会社は技術部分をしっかり持っていますので、広報の方が対応できないところをトスアップいただいたうえで、弊社に相談していただくというネットワークを作ることが理想なんです。

田村:相手も知識が豊富だとさらに綿密な連携が取れるから、会社の風評被害をなくしやすくなっていけるんですね。そういう意味でも個々の会社の予防と治療が育ってくれたほうがいいと。

安宅:そうです。そうした風評被害対策に取り組める人が一人でも多くなれば、風評で悩む企業や個人も確実に減っていくと信じています。現在、弊社は約300社の企業様と取引をさせていただいていますが、今後さらに支援の輪を広げていきたいです。「お客様の課題を、お客様以上に理解すること」をポリシーに、お客様のお悩みを真に理解し、パートナーとして寄り添う存在になれたらと思います。

田村:会社側もまだ気づいてないような不安材料や懸念点を先回りして見つけられるということですね。

安宅:はい。売上が伸び悩んだり、コンバージョンが下がっている原因を探ると、実は風評であることも少なくありません。私自身がコンサルで培った視点も活かしながら、お客様の課題をお客様よりも高い解像度で理解して、風評被害対策だけでなく必要な提案を総合的に行ってまいります。


安宅祐樹◎1989年3月10日生まれ、山口県出身。2011年慶応義塾大学を卒業、野村證券株式会社に入社。中小企業の成長支援に携わり、法人営業として多くの経営者と向き合う中で「経営の承継」が多くの企業にとって深刻な課題であることを実感する。その後、米国のBabson CollegeでMBAを取得し、2020年よりBoston Consulting Group(BCG)にて金融機関向けに中期経営計画の策定、営業生産性向上の実行支援などを行う。2024年に「社会的意義のある中小企業を次世代につなぐ」ことを志し、サーチファンド「事業承継支援機構合同会社」を設立。2025年7月よりソルナ株式会社の代表取締役に就任。

田村淳◎1973年12月4日生まれ、山口県出身。バラエティー番組に加え、経済・情報番組など多ジャンルの番組に出演。300万人超のフォロワーがいるX(旧Twitter)、YouTube「田村淳のセカンドライフch」の開設、オンラインコミュニティ「田村淳の大人の小学校」を立ち上げるなど、デジタルでの活動も積極的に展開。2019年4月に慶応義塾大学大学院メディアデザイン研究科に入学、2021年3月修了。お城が好きで現在13城の観光大使を務めており、全国制覇を目指す。タレントの枠を超えて活躍の場を広げている。

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